捨てる神あれば……

 しかし、今回の騒動で、彼女が作り出そうとした“ママ像”は厳しい状況に追い込まれた。

「まだそれほど時間がたっていないこともあり、世間からも“不倫”のイメージが抜けきっていない。不倫に上下はないのですが、オンラインゲームを通じて知り合った元彼とビジネスホテルで不倫に及んでいたことなど、あれほどの有名人なのに、どうも安易な行動をとっているように見えてしまう。今回のスピード復帰について、世のママたちはそう簡単に受け入れないのでは」(ワイドショースタッフ)

 インスタ再開は簡単だが、芸能活動の再開はそうやすやすとはいかないようだ。

 だが、捨てる神あれば拾う神ありだ。

 同じようにつまずいてしまったモー娘。仲間の矢口真里のケースだ。もともと、“ワイプタレント”と呼ばれるなど、リアクションに強みのあるタレントだったが、さらにひと皮むけて“ぶっちゃけキャラ”が増量した。芸能界復帰に時間はかかったが、新しいフィールドでの活躍がめざましい。

あの美貌ですから、ゴマキも“色気のあるトーク”ができたら、鬼に金棒ですよ。そんな彼女を見たいという男性ファンは多いですし、すでに規制のゆるいネット番組への出演や写真集の出版など、オファーをかけようとしているメディアはいろいろ出てきています」(芸能プロ関係者)

 “おしゃれママタレ”枠はもう飽和状態だ。新しい“ママタレ像”を作るいいチャンスなのでは──。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌などで取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。