今クールのドラマで主題歌を歌う俳優がもうひとり。7月16日からスタートするドラマ『TWO WEEKS』(フジテレビ系)で主演を務める三浦春馬だ。
「'13年に放送された韓国ドラマのリメーク。殺人の濡れ衣を着せられた男が娘を白血病から救うために警察や政治家の不正を暴いていくストーリーです。主人公を三浦さん、彼を追う新人検事を芳根京子さんが演じます」(スポーツ紙記者)
その主題歌を、主役自ら歌うのだ。
「『Fight fоr yоur heart』という曲です。8月7日にはCDシングルのリリースも決まっていますよ。実は、ギリギリまで誰が主題歌を担当するか決まっていなかったそうです。すでに台本もできている状況の中、主演の三浦さんに白羽の矢が立ったみたいですね。彼の事務所には、俳優と歌手の二刀流で活躍しているディーン・フジオカさんが在籍しています。先輩の成功例を参考にしたのかもしれませんね」(芸能プロ関係者)
三浦の歌唱力は10年以上前に培われていた。
「'04年から彼の地元の茨城県土浦市で3人組のダンスユニット『Brash Brats』のボーカルとして活動していました。DA PUMPの曲をメインに、ストリートライブでダンスをしながら歌っていたんですよ。ファンも多かったのですが、三浦さんの俳優の仕事が忙しくなり、'05年で活動休止となりました」(同・芸能プロ関係者)
それでも彼の音楽に対する熱量は、変わらなかった。
「中学2年生でギターを購入し、大好きなゆずの曲を弾いて歌っていたそうですよ。ミュージカルの仕事が多いこともあり、休みの日もボイストレーニングは欠かさないそうです。仕事を通して、歌唱力が上がったのかもしれませんね」(同・芸能プロ関係者)
友達や仲のいい俳優とカラオケに行くことも多いようで、
「ゆずやケミストリーをよく歌っています。藤井フミヤさんやGLAYからHey! Say! JUMPなどのアイドルソングまで、レパートリーは幅広い。どれも完璧に歌えますよ」(三浦の知人)
歌手デビューした俳優は、田中や三浦だけではない。
「最近だと菅田将暉さんやディーンさんが思い浮かびますね。これまでも、玉木宏さんや藤木直人さん、城田優さん、市原隼人さん、桐谷健太さんといった俳優が、歌手としても活躍しています。藤木さんと城田さんは、定期的にコンサートを行っていますよ」(レコード会社関係者)
ここ数年、“俳優兼歌手”が増えている背景について、コラムニストのペリー荻野さんに話を聞いた。
「もともと、日本には昭和のころから“歌う映画スター”という伝統がありました。俳優と歌手の垣根が崩れたのは、ジャニーズの存在が大きいと思います。彼らは歌手であり、俳優でもありますからね」
彼らが歌に挑戦するようになったのは、こんな事情も。
「いまはCDが売れない時代で音楽番組も少なく、無名の新人を歌手として育てていくのは大変です。その点、ドラマの主演を務められる田中さんや三浦さんほどの知名度がある人が歌うと売り出しやすいでしょう。彼らが主題歌を歌えば話題性がありますし、番宣もしやすいですからね」(ペリーさん)
田中と三浦が主題歌を歌うのはベストなタイミングだったという。
「デビュー当初から歌手活動をしなかったのはよかったと思います。“実はこういうこともできる”という形で歌を披露したほうがいいですからね。田中さんは、ストーリー的に盛り上がってきたところで、甘く切ない声でラブバラードを歌っており最高です。ドラマとしても田中さんのイメージ的にもウインウインだと思いますよ。三浦さんも、NHKで放送中の『世界はほしいモノにあふれてる』にレギュラー出演していますから、主題歌がヒットすれば年末の紅白歌合戦への出場も期待できます」(ペリーさん)
これから俳優がどんどん歌手デビューするかも!