近くに住む男性住人の証言
はたして、容疑者の日ごろの鬱憤とは何だったのか?
そもそも親子は15年ほど前に引っ越してきた。母子2人で生活していたとみられ、拓也容疑者が自宅を出たきっかけはわかっていない。
残された母親はしばらくひとりで暮らし、事件の約1か月前に拓也容疑者と再び一緒に生活するようになった。母親は仕事をしていなかったが、拓也容疑者はしゃかりきに働いていた。
「ここ最近の容疑者は、昼は料理人、夜はコンビニでアルバイトをしていたようですよ。近所の人にも挨拶するような普通の青年でした。特に近所トラブルも聞いてないですし」(地元関係者)
現場はJR鴨宮駅から直線で約1キロ。新興住宅と昔からの住宅が混在する地域で、近くには田んぼも広がる。事件が起きたアパートは少数世帯で構成され、入居者は近隣宅にはあまり関心がない様子だった。
近くに住む男性住民は母親についてこう語る。
「地味な格好をしていておとなしい感じ。化粧っ気もなくて、見かけてもほとんど挨拶をすることがなかった。どちらかというと印象の薄い人」
同じアパートの住人も「10年以上住んでいるが、付き合いがない。ほとんど会ったこともない」と話す。
一方でこんな証言も……。
「朝から飲酒していたみたいで、顔色の悪いときもありました。最後に見かけたのは事件が起きる1週間前。自転車の置き方が悪かったようで、管理人さんから口頭で注意を受けていました」(地元関係者)
「どうやら以前に自己破産をしていて、生活保護を受けていたという話を聞いている。生活指導か相談のためかわかりませんが、市の職員らしき人たちが訪問する姿が何度か目撃されています」(前出の男性住民)