「現場に姿を見せたときは、多くのスタッフが“え……!?”ってなりました。出演者のほとんどが後期高齢者なので、みんなある意味、慣れているんですが、予想以上の衰えが見て取れたので……」(テレビ朝日関係者)
4月にスタートしたドラマ『やすらぎの刻〜道』(テレビ朝日系)で、7月15日の放送回から新たな登場人物の1人として出演した梅宮辰夫。同ドラマは、'17年に2クールにわたって放送された『やすらぎの郷』の続編で、今回も倉本聰が脚本を務めている。
「梅宮さんは、その見た目からかなりやせていたので、主演の石坂浩二さんもかなり気を遣っている様子でしたね。出演者、スタッフともども緊張感が走った現場になりました」(前出・テレビ朝日関係者)
「迷惑をかけるかもしれないから」
'18年に週刊女性が芸能界引退について直撃した際に「芸能界にまったく魅力がないんですよ! 昭和育ちの僕からすれば、今の芸能界なんて見れたもんじゃない」「山城新伍も渡瀬恒彦も菅原文太も、僕の親友は全員死んじゃった。仲間がいなくて、ヤル気も起きない」と話していた梅宮。今回の“復帰”はどうして? 所属事務所に話を聞くと、
「『やすらぎの刻』に出演することになった経緯は、日本テレビの『前略おふくろ様』以来の付き合いである倉本監督よりご依頼をいただいたので出ています。当初、梅宮は“長期のドラマは撮影中に体調が悪くなったら、迷惑をかけるかもしれないから”と、お断りしたんです。でも、監督から“いいよ、出ている人はみんな同じ状態だからね”と言っていただき、“倉本監督の作品なら”と出る気持ちになりました」
倉本の熱望による今回の復帰だが、彼自身も不安視したように、体調面はどうなのか。
「昨年とあまり変わらないです。違うのは人工透析を1日おきにしなくてはならないこと。あとは少しだけやせたかもしれません。だから元気かといえば違うし、かといって特別に体調が悪いわけでもない。この10年くらい腰が悪いから、長く歩かなきゃいけないときは杖をつくことがあります。それもまぁ、年相応ですよね。相変わらず料理は梅宮が作っていますし、アンナさんもよく遊びに来ます。それ以外では生活に変化はないですよ」(所属事務所担当者、以下同)
復帰は今回だけだというが芸能界からの引退は……?
「今後も『やすらぎの刻』の出演と同じスタンスでやっていくつもりです。人工透析は一生続けていかなきゃいけないから、どうしてもそこが中心になりますが、仕事は続けていきます」
復帰作での演技はどうだったのか。
前出の制作にかかわるテレビ朝日関係者は、
「見た目からすごく心配だったんですが、やはりそこは昭和のスター。本番の演技はビシッとしていましたね」
時代は令和に変わったが、まだまだ“昭和”のスターの演技を見続けたい!