昨年、お預かりしていたお子様の例となりますが、そのご家庭では、お父様が長期の休暇を取れなかったことと、お子様が自動車好きだったことから、旅先に名古屋のトヨタ博物館を選ばれました。
興味のある自動車に関係のある旅行先に行くほうが、お子様からよい言葉や表現が生まれるだろうとも思われたようです。
実際に、高速道路や「道の駅」など、寄り道も楽しもうと車で出発。
お手洗いは早めに宣言しないと、渋滞中は簡単に行けないことなどもしっかり伝え、車中は“しりとり”や“あたまとり”などの言葉遊び、外の様子の観察などをされたそう。
また、東名高速で直行するのではなく、行きは海岸コースを選択して、熱海で1泊、箱根まで上がって夏の山の景色も見せ、餃子を食べ、御殿場アウトレットでお買い物。大人も子どもも楽しめるコースで愛知県に入り、トヨタ博物館へ行ったそうです。博物館も思っていた以上に楽しむことができ、お子様も大興奮されたとのこと。
しかし、説明員の方が豊田市と繰り返しおっしゃっていたのと、トヨタ自動車の社名がお子様の頭を混乱させてしまっていたようで、お教室での“発表会”では「家族でトヨタに行ってきました。自動車の仕組みを見たり、昔の車がいっぱいあって面白かったです」と言ってしまったそうです。
決して間違いではないのですが、大人としては“名古屋”という誰にでもわかる地名を答えに入れてほしいところ。あくまで大人の勝手な都合なのですが、何度か修正しているうちに、「名古屋に行ってきました」と言えるようになり、トヨタは会社の名前で地名が由来していることも理解。
10月の直前講習では「夏休みは家族でトヨタ自動車の本社がある名古屋に行ってきました。豊田市にあるトヨタ博物館で自動車の仕組みや昔の車を見ることができて楽しかったです」と発表できるようになったそうです。
絵画や工作でも、博物館で見たタイヤの大きな昔の車を描けるようになり、「海外旅行や大きな経験はさせてあげられなかったものの、息子にとっては実りある旅行となった」と、ご両親も満足されていました。
夏休みの経験は、秋の受験本番に向けてお子様自身に自信をつけてあげられるラストチャンスでもあるので、大切になさってください。