学校ではマドンナとして扱われそうなものだけど、「お化粧をするわけでもないし、“テレビの中の野村は別人だな”って言われるくらい普通でした。私よりモテる女子は何人もいた」と笑う。
感謝を口にすることが大事
大学入学後、学業に専念するために1度芸能界を離れるも、約3年後に復帰。今年35歳になったが、すでに芸歴は32年(!!)。生き馬の目を抜く芸能界で長きにわたって活躍する秘訣は何だろうか?
「感謝の言葉を口に出して伝えること。そうすると、現場にいる世代を超えたたくさんの方といい関係を築けるようになります。10代の多感な時代って、家族や友達にも相談しづらいことがあるじゃないですか?
私の場合、メイクさんやスタイリストさんなど、たくさんのプロの先輩に相談することができました。ですから、子どもたちが成長したときに、家族以外に悩みを相談できるような信頼できる人の大切さを伝えたい」
見た目の若さからは想像できないけど、現在、野村さんは2児の母親でもある。
もし、お子さんが芸能界を目指したいと言ったら?
「私の母がしたように、子どもの意思を尊重するでしょうね。でも、家事をしながら、送迎などのサポートをしてくれた母のようなタフさが、私にあるのか少し不安(笑)。私自身、チャイドルというあの時代だけの特別な時間を過ごさせてもらいました。子どもたちが成長して、トライしたいことを見つけたとき、束縛しすぎずに、口に出さずとも信頼されるような母親になっていたいですね」
《PROFILE》
野村佑香(35) ◎神奈川県生まれ。3歳のときにキッズモデルとして芸能界入り。11歳のとき出演した『木曜の怪談 怪奇倶楽部』で注目を集め、チャイドルとしてブレイク。現在は、芸能活動に加え、2児を育てるママとしても奮闘中。