松坂桃李(2019年) 撮影/廣瀬靖士
松坂桃李(2019年) 撮影/廣瀬靖士
【画像】大人の色気を醸し出す松坂桃李
難しいけど、楽しい!

「声のお仕事は、自分の中で想像力をふくらませることが重要なんだなと。今回は絵が完成していない状態で声を入れたので、いかに監督が想像する世界観にフィットした声が出せるか、探っていく作業が難しかったです。でも逆に言えば真っ白なぶん、可能性は無限大! 楽しさ、やりがいもありましたね」

人間の役でよかった(笑)

「今回、映画『HELLO WORLD』で声優をやらせていただきました。僕がクマの声を務めた『パディントン』を見て、監督がオファーをくださったそうなんです。最初は“何かの間違いでは……”と思ったんですが、ちゃんと人間の役だったので安心しました(笑)」

昔の僕に言いたいこと

「今回は10年前の自分に会いに行く役の声を演じましたが、僕の10年前といえば、とあるバラエティー番組のMCをやらせていただいていて。“俳優がやりたいのに、なんで……”と悩んだ時期もありました。でも当時の自分にちゃんと伝えたい。『それもいい時間なんだぞ!』って。演じることだけが俳優じゃない。結局僕は1年で卒業しましたが、今思えばとてもいい経験だったと思います」

初映画の思い出は……

「僕の初めての映画出演は、向井理さん主演の『僕たちは世界を変えることができない。』でした。カンボジアでの撮影で、しかもそれが人生初の海外。向井さん以外にも、柄本佑さん、窪田正孝くんがいて、男4人の中に一体感が生まれていって。いま思うとすごいメンバーですよね! そのとき、映画の楽しさというものを実感して。そう思えたのは幸せだったなと。いまでも忘れられない思い出です」

モテ期、到来!?

「高校2年生くらいのころかな。僕、他校の子とお付き合いをしていたんですが、同じ学校のほかのクラスの子から連絡先を聞かれたり、下校中に声をかけられたりすることが何度かあって。これがモテ期か! と(笑)。廊下を歩いていても“あ、いた!”って言われたりするのはまだいいんですが、“ああいうパン食べるんだ~”みたいな(笑)。動物園のパンダになったような気分で、ちょっと恥ずかしかったです」

映画『HELLOWORLDハロー・ワールド』(C)2019「HELLOWORLD」製作委員会
映画『HELLOWORLDハロー・ワールド』(C)2019「HELLOWORLD」製作委員会
映画『HELLO WORLD ハロー・ワールド』
9月20日(金)全国東宝系にて公開
京都に暮らす男子高生・直実(北村匠海)の前に、10年後の未来からやってきた自分・ナオミ(松坂桃李)が突然、現れる。ナオミは過去の自分に、「今日から3か月後に一行瑠璃(浜辺美波)と恋人同士になる」と告げ──