その夜、亜里沙さんは電話をしたのですが、大河内さんは電話には出ることもなく、留守電にもつながらなかったようです。そこで、亜里沙さんは、ショートメールにメッセージを残しました。

『先日のお見合い、ありがとうございました。お電話をいただいていたのに、気づかずに大変失礼をしたしました。ご連絡お待ちしています』

 しかしながら、電話がかかってくることは2度とありませんでした。

 自分が電話をしたのに、電話に出ない。着信履歴が残っているはずなのに、4日間も無視をしていた。失礼なやつだな!

 そう、おヘソを曲げてしまったようです。こちらは交際になったものの、一度もお会いしないままに、“交際終了”となりました。

果てしなく高いプライドの裏に隠れているもの

 大学教授のように、周りの人たちから「先生!」といつも崇(あが)められている方、会社経営をしていて高収入な方、会社の中でも大勢の部下がいる方……。立派なお仕事につかれているのに、本当に些細なことでおヘソを曲げてしまう方たちがいます。

 もちろん、そうではない方たちもいますよね。つまらないことで腹を立てるか立てないか、その違いはどこにあるのでしょうか? すぐに腹を立てる方というのは、自意識(プライド)が高い。言いかえれば、 “人からどう見られているのか”というのを常に気にしている。そして、“バカにされまい”と思っている。

 お見合いごときで女にナメられてたまるか! そう思っているのではないでしょうか?(笑)

 これは裏を返せば、自信のなさの表れ。人と対峙(たいじ)したときに、自分がどのポジションにいるのか、順位づけをしたがるし、自分よりも下の人には上から目線の物言いになる。

 こういう男性と結婚したら、女性はいつも下に見られて大変です。お相手は、年収やお仕事で選ぶことも大事ですが、同じ目線で物事を見てくれる男性と結婚したほうが、幸せになれますよ。


鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイト『最短結婚ナビ』http://www.saitankekkon.jp/