宮嶋容疑者は今年4月、新校長として宮本小に転任してきたばかり。地元住民によると、歴代校長に倣って毎朝、校門前に立って児童を出迎えるなどまじめにみえたという。
小学校近くの女性住民は「お酒が好きでノリのいいところもあった」と赴任早々にあった町のお花見会での出来事を振り返る。
「知人にうながされ、宮嶋校長と『もしかしてPartII』をデュエットしたんですよ。どんな曲ならば歌えますか? と尋ねたら、校長は“演歌でも歌謡曲でも民謡でもなんでもこいです”とおっしゃって実際に上手でした。歌い方がエロくて、♪ふたりの行く先はひとつ~と歌うところでは、一緒にピースサインするなど、ひょうきんな面もありましたね」(女性住民)
お酒も飲める口で、「ビールや日本酒など和洋折衷なんでもこいです」(宮嶋容疑者)とビヤ樽のような身体を揺すって笑ったという。「なんでもこい」が口癖だったようだ。
自慢話ばかりでつまらない
一方、校長としての評判は定まる前だった。赴任半年を待たず逮捕されたため、「どんな校長かこれから知るはずだった」(宮本小児童の母親)などと話す保護者が多かった。
ならば、前任校での評判はどうだったか。今年3月まで市内の別の小学校の校長を務めていた。
児童の保護者のひとりは「つかみどころのない校長だった」と言うだけだが、同小を卒業した中2の男子生徒は「人気がなかったんですよ」と打ち明ける。
「僕らが挨拶しても宮嶋校長は返さないことがよくあったし、小突かれた友達もいます。一緒に給食を食べることがありましたが、自慢話ばかりでつまらない。そのくせ、給食はおかわりするほどよく食べるんです」(同生徒)
おかわりするのは悪いことではないが、食べざかりの児童を差し置いて校長が……と違和感を覚える。また、保護者の評判も悪かった。
「遠足で近くの弥彦山(標高634メートル)に登ったときのこと。教師と児童だけでは心配なので、保護者の一部もボランティアとして登山に付き合ったんです。みんなで汗をかいて登頂すると、あとから宮嶋校長がマイカーで上ってきた。体力に自信がないのかもしれませんが、平気でズルをする姿を子どもに見せるべきではないと怒る保護者は少なくありませんでした」
とPTA関係者。