「女優としてのキャリアがどうなるのか知りたくて、この作品をやらせていただくことに決めました。今までは作品の数をこなして、場数を踏めば自分の実力や成長につながると思ってやってきましたが、このお話をいただいたとき、考え方に変化が生まれました。
ひとつの役をこれだけ長く演じさせていただけることって、これ以上ない贅沢なことなんじゃないかなと。そして、撮影期間の11か月間を終えたあと、自分がどんな進化を、どんな成長をしているのか知りたくなったんです」
長く演じることで、役柄に合わせ成長していく
これまで数々の映画やドラマで活躍してきた戸田恵梨香が、連続テレビ小説『スカーレット』のヒロイン・川原喜美子としてこれから約半年間、日本の朝を彩る。
「10代の喜美子を演じたときは、若いエネルギーを、全身を使って全力で表現して、終わったあとは息切れしてしまうくらい(笑)。今、撮影では20代を演じていますが、10代とはまた違った汗のかき方で、これから30代、40代と成長していった喜美子でも、芯の強さ、意志の強さ、そして周りの人々を笑顔にする力を持っている部分はブレずに表現していけたらと」