大阪生まれの大阪育ち。ファンからは、たこ焼きが上手で「関西弁の陽気なお兄ちゃん」的な楽しい素顔も愛されている。和田さん自身が“自分を関西人だな”と思うのはどんな瞬間か尋ねると、意外な返答が。
「話の最後に“いや、知らんけどな”ってつけるところです。最近、後輩の役者の子たちに芝居のことを相談されたり、質問されることが多くなったんですが、自分の経験から答えたりするときに使います。
例えば“今は頭で考えすぎずに、等身大の自分でやったほうがいいんじゃない? いや、知らんけどな”って感じですかね。お前の好きにしたらいいんだよっていう意味でもあるし、それが正解か不正解かはわからないけど、もしかしたら、そこに正解があるかもしれないから1回やってみたらっていう提案でもある。“知らんけどな”って、ホントに無責任な意味で使う関西人もいますけど、僕のはそうじゃないですよ(笑)。
あとは、“やっぱり関西人やわ”って言われるのが嫌いっていうのが、逆に関西人らしいところなのかもしれないです。ドラマ『サクセス荘』でも、僕がみんなの話にツッコんだり、いろんな発言を拾っていくと、共演者から“さずが、関西人だね”って言われるんですよ。いや、関西人じゃなくて、俺やから! って(笑)」
今、僕のことをなんでも知っているのは鯛ちゃん
2.5次元舞台で同世代の俳優と共演する機会が多い和田さん。友達は少ないほうだというが、心を許せる大切な友人たちとは有意義な時間を過ごしている。
「椎名鯛造とは、とにかく気が合うんですよね。今年、一緒に東北にも行ったんですけど、一緒に旅行できる数少ない人です。
初共演は2016年の舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺の初演ですが、そのときはあまり話す機会がなくて。でも、お互い気になっていたので、再演で一気に仲よくなりましたね。再演の大阪公演のときに、“お前のこと知りたいから、一緒にご飯に行きたいんだけど、いい?”って誘ってくれて。鈴木拡樹さんと3人でご飯を食べました。仲のいい鯛ちゃんと拡樹さんのご飯に、僕も入れてくれたのがうれしかったですね。そこから、もっと鯛ちゃんのことを知りたいと思いましたし、好きになりました。
『刀ステ』再演の後、共演することが多くなって、プライベートでも2人で遊びに行くようになったんです。鯛ちゃんは子どものように心がまっすぐで嘘がつけない人。今、僕のことをホントになんでも知っているのは鯛ちゃんです。
昔から仲がよくて、今でも会うのは、秋元龍太朗とか、鯨井康介。鯨ちゃんとは今晩もご飯に行きますよ(笑)。龍は“ゴリゴリの演劇”が好きで、話すと違った感性が生まれてくるので面白いです」