10月上旬、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺〜』の打ち上げが都内のホテルで開催された。
「このドラマは来年開催の'20年東京オリンピックと合わせて企画されました。日本が初参加した1912年のストックホルム大会から1964年の東京五輪までのおよそ半世紀を描いたドラマです」(テレビ誌ライター)
夕方6時半を過ぎたころ、いち早く打ち上げ会場に現れたのは、ドラマの脚本を務めた宮藤官九郎だ。
「これまでの大河ドラマは“時代劇”で主人公の一代記 が通例でした。しかし『いだてん』では明治から昭和にかけての“近代”が舞台で、中村勘九郎さんと阿部サダヲさんの2人が主人公という構成。新しいことに挑戦しようとする宮藤さんの思いが詰まっています」(同・テレビ誌ライター)
その後も満島真之介や綾瀬はるか、斎藤工、永山絢斗といったキャストが到着。主役の1人である中村が会場入りしたのは開始時刻を少し過ぎてからだった。
参加費はキャストもスタッフも……
「1次会の参加者は600人ほどの大所帯。NHKの会長挨拶に始まり宮藤さんの挨拶。乾杯はビートたけしさんが音頭を取るなど豪華でしたよ」(打ち上げの参加者)
名だたる有名人が集った宴だが、一部では不満の声もあったようで――。
「1次会の参加費はキャストもスタッフも7000円を徴収されました。民放キー局の打ち上げなら無料ですが、NHKは自己負担ですからね……」(制作会社関係者)
スタッフたちを悩ますのは、参加費だけではない。
「宮藤さんは'13年に同じくNHKで脚本を務めた朝ドラ『あまちゃん』が、平均視聴率20.6%と大成功。対して『いだてん』の視聴率は、一時は5.0%と大河ドラマの最低記録を塗り替えてしまいましたからね。期待が大きかっただけに、現場では落胆ムードが漂っています」(同・制作会社関係者)
キャストの1人だったピエール瀧の逮捕や萩原健一の病死など、決して順調ではなかった『いだてん』の制作現場。苦戦の中でも明るく振る舞っていたのは、もう1人の主演である阿部だ。
「阿部さんは現場同様、打ち上げの場でも明るく振る舞っていました。締めの挨拶が長引く中、トリを務めた阿部さんが『時間過ぎてるよこれ! 早く2次会行かないと!』と、笑いを誘いながらもリーダーシップを発揮していましたよ」(前出・打ち上げの参加者)
5本締めで1次会は終了。ほど近くのレストランで2次会がスタートした。
「2次会では、桐谷健太さんが持ち歌の『海の声』を持参した三(さん)線(しん)の演奏で披露。ほかにもドラマに関するクイズ大会の司会を宮藤さんが務めたりして盛り上がりました」(同・打ち上げの参加者)
日付が変わるころに終了した2次会だが、外へ出てくる参加者に配られたチラシには3次会の案内が。
「3次会は車で10分ほどのところにある卓球バーで行われました。桐谷さんや生田斗真さんは帰宅しましたが、多くのキャストとスタッフが参加してくれましたね」(別の打ち上げ参加者)
結局、宴は深夜4時過ぎまで盛り上がったのだった。
ドラマの最終回は12月8日を予定。打ち上げ同様、最後の盛り上がりをしっかりと目に焼き付けてほしい。