“誕生日は簡素に”
「即位礼の2日前である10月20日は、美智子さまの85歳のお誕生日です。
しかし、今年は大事な儀式の直前なので、美智子さまから事前に“誕生日は簡素に”という申し出があったのです。そのため、昨年までは行われていた祝賀行事の一部をとりやめることになりました。
今までは、宮殿で行っていた皇族方や政府幹部からの祝賀も御所でできる範囲で行い、当日のご祝宴も、ご多忙である両陛下の負担にならないように、ご昼食だけになったそうです」(上皇職関係者)
美智子さまはお代替わり後、常に両陛下のことをいちばんにお考えになっている。
「例えば現在、上皇ご夫妻は皇居から『高輪皇族邸』へのお引っ越しの準備を進めていらっしゃるのですが、美智子さまは朝から晩まで作業を行っておられます。
ただ、膨大な量の荷物がおありなのと、今年5月以降は白内障と乳がんの手術を受けられており、作業がスムーズに進んでいない現状に対して“周囲に迷惑をかけて申し訳ない”と、こぼされていると聞いています。
さらに、両陛下から“私たちがお手伝いに行きますよ”と提案されたこともあるそうなのですが、美智子さまは“天皇ご一家に、そんなことはさせられない”と断られたそうです」(同・上皇職関係者)
美智子さまは、ご自分のお誕生日やお引っ越しよりも、目前に迫っている両陛下の重要儀式を大切に思われているのだ。
皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさんも、次のように話す。
「雅子さまは10月22日に、皇室にとって特に大切な行事が控えていらっしゃいます。
そのため、2日前にお誕生日を迎えられる美智子さまは、両陛下を立てるためにも、祝賀に関する行事を控えめにしてほしいという要望を伝えられたのでしょう。
今回は、即位関連の儀式も簡素化されていますし、周囲のサポートもあるので、雅子さまもご立派に行事をまっとうされると思いますよ」