箱根といえば温泉、駅伝、そして彫刻の森(!?)というくらいに有名な「彫刻の森美術館」が、オープン50周年を迎えている。来館は数年、いや10数年ぶりの記者。野外美術館だけに、さぞや劣化が心配……、あれっ? あのころと変わらない美しい彫刻たちがそこに!

「デートで来たカップルが結婚して子どもを連れて、そして、その子が結婚して孫を連れて……と、3世代にわたり来館する方が増えてきました。場所柄か各々の記念日に、という方も多いですよ」

 とは、神奈川県箱根町の「彫刻の森美術館」で広報を務める、彫刻の森芸術文化財団の辻井有里さん。日本初の野外美術館として'69年に開館した彫刻の森が、今年で50周年を迎えている。

草木や作品への日々のケアにより、いつ来ても美しい景観が保たれて 撮影/渡邉智裕
草木や作品への日々のケアにより、いつ来ても美しい景観が保たれて 撮影/渡邉智裕

世代を超えて愛される芸術的スポットへ

 かつてバブル時代に年間100万人が訪れた箱根の定番デートスポットは、今なお健在。近年は外国人観光客らも増えて毎年60万人が訪れているのだが、“イマドキ”世代の影響もあるようで。

「若い人たちには“インスタ映えスポット”としても大人気なんですよ。SNSでも話題になっているみたいです」(辻井さん 以下同)

 にしても50年だ。普通なら“廃れて”もおかしくない年月なのに、今も色あせない秘密はどこに? バブル時代にリアルデートを経験したオバサン記者が調査開始!