確かに若手女芸人よりも大久保佳代子やいとうあさこたちが、みちょぱなどのとからむ図のほうがよく見る光景になってきているが、女芸人を職にするする女性はまだまだいる。前出の作家が、彼女たちの“需要”への危機感について話す。
「数年前に放送された『27時間テレビ』で、メインパーソナリティーを女芸人軍団にまかせた年がありましたが、視聴率はかなり低いものでした。また、これまで2回開催された女芸人だけのコンテスト『THE W』も、優勝したのが、ゆりやんレトリィバァと阿佐ヶ谷姉妹という、すでに人気や実力を兼ね備えている面々だったことからも、全体のレベルの低下を感じます」
生き残るために
バラエティーの出演人数は、ある程度、限られている。みちょぱやゆきぽよらの台頭の影響は“新陳代謝”のように番組を活性化させるが、女芸人だけでなく、少し前まで引っ張りだこだった女性タレントにまで、影響がおよんでいる。
「鈴木奈々やダレノガレ明美あたりは、みちょぱらとキャラかぶってしまうのではないでしょうか。岡田結実や小島瑠璃子のように、コメント力が高かったり、藤田ニコルのようにモデルの仕事などに比重を高めつつ、うまくバランスをとっていければいいのでしょうが」(前出・芸能記者)
ということは、みちょぱたちも同じように、今はバラエティーに引っ張りだこだが、いつかは「世代交代」の時期を迎える運命なのである。
「生き残るためには、藤田ニコルさんや小島瑠璃子さんのように、どのぐらい実力を示すことができるか、また、ほかの人と変えがきかない存在になれるかどうか、というところではないでしょうか」(前出放送作家)
常に新しいものが求められるテレビの世界。自分自身の新しい魅力を発見できるかにかかっているようだ。
<取材・文/渋谷恭太郎>