Q. 性感染症は完治しますか?
A. 多くの性感染症は治りますが、なかには完治が難しいものもあります。性器ヘルペスや尖圭コンジローマなどウイルス性のものは、原因となるウイルスをすべて死滅させることは困難です。
体内に潜伏して、ストレスなどで再発を繰り返します。菌や原虫が原因のものは完治することが多いですが、治癒確認検査が必要です。性感染症と判明したら、必ずパートナーも検査しましょう。
たとえ症状がなくても、検査は必要です。自分だけ治しても再びセックスをすれば感染し、お互いが感染し続ける“ピンポン感染”となり、いつまでたっても治りません。
Q. 性感染症にかかったら治るまで控えたほうがいいことはありますか?
A. 症状が出ているときは、パートナーとのキスやセックス(オーラルセックスを含む)は控えましょう。クラミジア、淋菌感染症は治療後、2週間以降の治癒確認検査で確認したあと、健康なセックスをオススメしております。
性器ヘルペスや尖圭コンジローマは再発を繰り返すことが特徴ですから、専門医の指導が必要となります。銭湯、入浴は控える必要はありません。
Q. 性感染症は妊娠出産に影響はありますか?
A. クラミジア、淋菌感染症は卵管狭窄、不妊症、子宮外妊娠、骨盤内感染症、肝周囲炎につながることがあります。出産時に外陰部に性器ヘルペスや尖圭コンジローマがあれば子宮分娩は困難となり帝王切開をしなければなりません。
親から子に感染し、ヘルペス性脳炎や小児喉頭乳頭腫症の原因となることがあります。梅毒も先天梅毒児、死産につながる可能性があります。
Q. 陰毛の剃毛や外陰部のニオイについて教えてください。
A. 剃毛は、かゆみが特徴の毛ジラミ症の原因となるケジラミの寄生を防ぐことができます。ただし、ケジラミが陰毛以外にも寄生してる場合には、すべての体毛を剃ることは難しいため、あまりオススメはしていません。
腟内が細菌やトリコモナスに感染すると強いにおいや、おりものの異常が症状としてあります。その場合は、病院での診察をオススメします。
性器やその周囲を清潔に保つことがにおいをやわらげますが、診察の前は洗いすぎないように。性感染症の診断には、においやおりものが大切な要素だからです。