制作側の意向を汲む存在も

 番組に対するものだけではなく、石橋個人に対しての不満もたまっている。

「石橋さんが『スポーツ王』のスタッフに“日本シリーズを見に行きたい”と言い出したことがあるんです。番組の中で野球対決をやるんだから、見ておく必要があるだろうと。ただ、番組制作だけでも予算がギリギリなのに、直接関係のない日本シリーズのチケットまでテレビ朝日が持つというのは難しい。石橋さんの交通費や宿泊代だけならまだしも、事務所スタッフの分もですからね。困り果てて、予算の多い別番組に相談するということもありました」(同・テレビ朝日関係者)

 テレビ朝日に番組終了の可能性について問い合わせると、

「そのような事実はございません」

 と否定するが、石橋の感覚はバブル時代から変わっていないらしい。

「大スターでテレビの黄金期からずっと活躍している人ですから、今のご時世はご存じない。昔も後輩たちを連れて行きつけの飲食店に行ったときもお金は出さなかった。テレビ局関係者が肩代わりしてました」(芸能プロ関係者)

 対照的に、柔軟な対応を見せているのが所ジョージ。

ギャラを下げて仕事が増えた所ジョージ
ギャラを下げて仕事が増えた所ジョージ
【写真】明暗はっきり、「得する」芸人・「損する」芸人たち

「ギャラの相談にも応じてくれます。その結果、テレビ朝日系の『ポツンと一軒家』やフジテレビ系の『新説! 所JAPAN』などの新番組にキャスティングされ、レギュラー番組を増やしています」(前出・制作会社関係者)

 “コスパ”を制する者が、特番を制す!?