『夜ふかし』の“善意”
『夜ふかし』では、“松たか子好き”として知られていたが、
「昔ね、かわいい動物を見ると仕事の作業効率が上がるって聞いたんで、それなら私は人間の美女を見るのがいいんじゃないかと。それで、『ヤマザキ 春のパンまつり』の松たか子さんの写真がキレイだから集めていました。それで、私が好きということで彼女との対談の話もあったんですが、実は断ったんです。彼女はもう奥さんだし、背が高いしね。対談しても親しくなる可能性はない。先が見えないので」
現実的に考えて、独身の山口さんへの思いを募らせたのだろう──。彼女との共演を果たした今回の放送については、
「かなり満足のいく出来映えでした。番組側も頑張ってくれたなと思っているんです」
昨今、やらせが発覚して打ち切りになる番組が続出しているが、『夜ふかし』はほぼガチだという桐谷さん。
「道でコケたり、海鮮丼のワサビが辛くて涙が出たり……。私のドジって、すべてやらせじゃない。ほかにも、携帯で話している女性が写った大きなポスターの前に、私が自転車で停まって、たまたま同じポーズをとったことがありました。これも本当に偶然なんです。あと、自転車で走行中に携帯が鳴ったと思って電話に出たら、近くにいた赤ちゃん連れの母親の携帯が鳴っていて彼女と私の動きがシンクロした。これも偶然。だって1週間ずっと撮りっぱなしで、偶然の一瞬としてとらえたものを20分間にまとめているんですから。ガチなんですよ」
今回の放送には『夜ふかし』スタッフの温情も感じたという。山口さんとのボーリングのシーンで、
「私は基本、ノーミスなんですが、それができなかったのが悔しくて。すると放送で私のスコアを映さなかった。初めて『夜ふかし』スタッフのやさしさを感じましたね。ネットで《桐谷さん》を検索すると、《ボーリングうまい》って出てくるんですよ。だからスコアを晒されたら本当に恥ずかしいことで……。スタッフが勘弁してくれたんですよね」
さらには感謝の言葉もこぼれ出た──。
「今は1週間のロケでギャラが30万円。一時は60万円になったこともありました。でも、お金だけじゃない部分も大きい。何回も絶交して、『夜ふかし』に説得されて復縁のパターンでしたけど、今があるのは彼らのおかげとも言えますよね。私の講演料も最初は10万円でしたがすぐに20万、30万円になりましたから。講演会にたくさんの人が集まってくれるのも『夜ふかし』を見てくれた人がほとんどかもしれませんしね」
桐谷さんと『夜ふかし』にケンカが絶えないのも、仲のよい証拠。MCの2人も、たまには桐谷さんのグチに付き合ってあげて!