指をミルクがわりに
藍容疑者の生い立ちをたどると、雅則容疑者同様に、小さいころに父親と母親が離婚。
父親は仕事で忙しかったため、祖父母と曾祖母に育てられたそう。
「曾祖母が認知症で、その世話もやっとった。そんな環境で育ってきたから、彼女は中学校を出たあと介護士になったとです。そういう、ホントに優しい子だから」(同級生)
このことは、先の友人たちも一様に認める。ところが、雅則容疑者との出会いで、変わってしまったようだ。
「私たちが“DVするようなやつとは別れなよ”と言うと、黙るようになった。そして、私たちのほうから遠ざかっていったんです。藍の父親に助けを求めればよかったんでしょうが、ケンカっ早い父親はダンナを半殺しにしかねないから、言えんかった」(別の友人)
次男が亡くなったときも、「寝返りがうてんかったから、窒息死した」と言っていたという藍容疑者だが─。
「死に顔は鼻がつぶれとって、もう見られんやった。生後数か月の子どもは、首も据わっとらんし、寝返りうてんのは当然たい。親がやってやらんと。酒を飲んで、そういうのもせんかったんやないかと。“ミルクのかわりに指をなめさせとる”なんて話しとったよ」(同・友人)
そんな藍容疑者について別の友人は、こう結論づける。
「藍は子どもを持っても母親じゃなくて、女のままやったとです。結局、ダンナがイケメンやし、藍のほうが惚れとったから。だから、DVにも耐え、洗脳、依存みたいになってね。男で道を間違えた。たぶん、こんなことになっても、離婚はせんでしょう」
冒頭の友人は、夫婦間にはある“密約”が存在していたとの証言をする。
「唯雅ちゃんの虐待のことがバレた場合、“すべて藍ひとりでやったことにする”という約束だったんです」
藍容疑者は、このままその約束を守り通すつもりなのだろうか……。