“恋愛あるある”を言われても……
月9の『シャーロック アントールドストーリーズ』(フジテレビ系)は、ディーン・フジオカが、やっと無国籍ゾーンにハマった。
上田 ディーン様を愛でる環境ビデオのようなドラマ。ディーンの立ち居振る舞いがステキで、女に興味のないキャラというのもブラボー!!
折原 謎解きよりディーン、岩田剛典、佐々木蔵之介と美しい男性3人のドラマで、余計な女が出てこないぶん、雑味がなくていい。
なかはら 脚本家の井上由美子さんは“男のドラマ”を描くのがうまい。映画『記憶にございません!』のディーンもよかったです。
上田 『モトカレマニア』(フジテレビ系)は、妄想シーンとかあって“逃げ恥”を目指したのかな?
折原 コメディーなので、高良健吾より吉沢亮みたいなキラキラ系若手のほうがハマっただろうし、新木優子も頑張っているけど、『白衣の戦士!』(日本テレビ系)の中条あやみと同じ匂いがする。
上田 ガッキー(新垣結衣)だったらもっと見れた。“恋愛あるある”を言われても、(ヒロインが)きれいだし次の相手が見つかるんじゃん!
勤め先の不動産会社の看板犬・黒柴のチロリアンは可愛くてたまらない。
折原 誰が世話しているのか気になる! みんな帰って、ひとりだったらかわいそう。
『スカーレット』(NHK)にも犬が出てきたとき、気になったけど。
なかはら チャウチャウ犬のゴンですね。戸田恵梨香演じるヒロインが女中として働く家の前で毎回ウンチするもんだから、SNSで“飼い主のあの女が許せない”ってバッシングされてました。毎回、登場する三毛猫のほうが絶対しているのに……(笑)。
折原 『スカーレット』は、前作の『なつぞら』と違って、全然キャラがブレていないのがいい。脚本の違いかな。役者も地味っていわれるけど、みんなうまい。面白いから1日に3回見ることもある。
上田 5キロ体重を増やして役作りした戸田も18歳に見えます。
折原 戸田が、興奮して顔を紅潮させるシーンを見て、本当に、役に入っているんだと思えた。
なかはら 今回の朝ドラは、セリフのやりとりではなく、目線だけで“あの子、恋してるんじゃない”と伝えている。朝ドラは朝の忙しい時間帯に見るので、いつもはセリフや語りで説明するけど、じっくり見ている人向き。しっかり見ている人には、びっくりするほどいいと思える作品。
行間を描いたものでは『G線上のあなたと私』(TBS系)が、いくえみ綾先生のマンガの間と一緒。見事に実写化されていて、私は推し。