11月24日に自ら命を絶った元KARAのク・ハラさん(享年28)。彼女は、今年6月に日本で活動するため事務所を移籍したばかりだった。KARA再結成のために奔走し、ようやくメンバーの足並みがそろったところだったという。念願の復活ライブに向けて最終調整していた矢先の死。彼女の周囲で何が起こっていたのか―。

 

 突然の悲報だった。元KARAのク・ハラさんが、11月24日、ソウル市の自宅で帰らぬ人となって発見されたのだ。

「“自分を愛せなくて、ごめんなさい”と書かれた遺書らしきメモがあり、警察は自殺と断定しているそうです。彼女は'08年にKARAの追加メンバーとしてデビュー。'16年の解散後もソロ活動を続けていました。11月13日に新曲を発売し、日本の4大都市でツアーを行った直後でした」(スポーツ紙記者)

 27日に行われた葬儀には、日本で“知英”名義で活躍するジヨンをはじめ、パク・ギュリ、ハン・スンヨン、ニコルといったKARAの元メンバーたちも参列していた。

「葬儀は親しい人だけで行われました。常に世間から注目されていましたから、最後は静かに見送りたかったんでしょうね」(同・スポーツ紙記者)

韓国芸能人の「宿命」

 韓国アイドルの自殺はこれが初めてではない。今年10月にはハラさんの親友だった『f(x)』の元メンバー・ソルリさん、'17年にはSHINeeのジョンヒョンさんも自ら命を絶っている。韓国芸能界に詳しいライターの児玉愛子さんが、韓国アイドルの自殺の背景を語ってくれた。

「韓国では過去にも多くの芸能人が自殺しています。いずれも、SNSで激しく批判されたことが原因だと言われています。日本よりネット上の批判が活発なため、傷つくことを覚悟でネットを見るのが、韓国芸能人の宿命なんです」

 感情的なファンが多く、ちょっとしたことで裏切られたと感じるため、好意が憎しみに反転することが多いという。

「ハラさんは元恋人との別れ話からトラブルになり、裁判ざたになりました。法廷で私生活が暴露されてイメージダウンしただけでなく、整形疑惑も浮上。アイドル像が崩れ、ネット上で攻撃のターゲットにされました。

 その結果、彼女は精神的に不安定になり、今年5月に自殺未遂騒動を起こしています。また、ソルリさんが亡くなったとき、彼女が《あなたのぶんまで生きる》とコメントすると、《同情したふりしやがって》などと攻撃するコメントが書き込まれていました。何をやっても批判されるんです」(児玉さん)