容疑者を治療しないと死ぬまで猫を集める
北口容疑者一家を知る古参住民によれば、
「母親は雄一を溺愛し、甘やかしていました。結婚は2回。最初の奥さんとの離婚後、お子さんは施設に入ることになりました。それじゃかわいそうだからと雄一の両親が引き取り、養子にして育てていました。お母さんは20年前くらいに亡くなりましたが、雄一はお葬式にも来ませんでした」
保護された猫たちは県動物愛護支援センターが保護しているが、北口容疑者は、「足利警察署に猫を返すように頼んでいる」と力説する。そして、
「里子に出せば虐待や遺棄されるかもしれない。猫が安心して暮らせない。俺には受け入れる経験も土壌もある」
と一歩も引かない構えだ。
前出・動物保護活動ボランティアは、無力感を口にする。
「今の日本の法律では、彼が所有権を放棄しない限り、猫は彼のものです。海外ではアニマルホーダーを規制する法律があり、緊急保護もできます。でも日本にはない。虐待する人にまた返すなんて……」
と法整備の必要を訴える。
前出・元ボランティアは、
「彼を治療しないと死ぬまで猫を集めるでしょう」
とこう断言する。
「猫たちの地獄は続くことになります」