第1子の出産平均年齢が30歳を越え、体外受精で生まれてくる子どもが16人に1人になった日本。周囲からのプレッシャー、治療費など、さまざまな問題と向き合い高齢出産を目指した益子が語る、不妊治療の“やめどき”とは?
12歳年下のパートナーと歩んだ不妊治療
「子どもを授かることをあきらめ、不妊治療をやめたとテレビ番組で告白したとき、できなかったことを公表したのは益子さんが初めてじゃない? と言われて──」
'80年代後半から'90年代の前半まで、日本の女子バレーボール界を牽引した人気選手のひとりで、全日本代表メンバーとしても活躍した益子直美(53)。
40歳を過ぎてから子どもを授かろうと不妊治療に取り組んだ彼女だが、そこに立ちはだかった“現実の壁”にガク然としたという。そんな中で見えた、夫との関係や治療のやめどきについて、週刊女性の不妊治療記事でおなじみの『西川婦人科内科クリニック』の西川吉伸院長との対談で語ってもらった。
西川「結婚されたのは40歳なんですね」
益子「そうなんです。晩婚ですよね。というか、もともと結婚をあきらめていたんです。ちょうど36歳くらいのとき、姉の旦那さんがバイクの事故で亡くなってしまって……。姪っ子、甥っ子がまだ小さかったので、支えてあげたいという気持ちもあって」
西川「そのとき、お付き合いしていた方はいらっしゃらなかった?」
益子「今の主人と付き合っていましたけど、12歳年下なので、もう結婚はないな、という感じだったんです。でも、まさかのプロポーズをしていただきまして(笑)、40歳で結婚ということになりました」