お腹の痛みを伴う一般的な便秘の原因として多く挙げられるのは、
1.ストレス →大腸がけいれんして起こる「腸管運動異常(痙攣性便秘)」
2.運動不足 →腸の形が原因で腹痛を伴う「腸管形異常(便秘型過敏性腸症候群)」
3.トイレの我慢 →直腸が鈍感になり便意を感じづらくなる「排出障害(直腸性便秘)」
……など。
「糖尿病や神経疾患などほかの病気が原因の便秘をのぞき、ほとんどは生活習慣の見直しで改善します。便秘になりやすい体質の男女差はありませんが、女性は生理前に腸の動きを鈍くするホルモンの分泌量が増えるので、どうしても便秘になりやすい時期があります。女性のほうがより便秘対策のケアが必要ですね」
生活習慣の見直しを行っても改善されない場合は、病院へ行くことも考慮すべき。
「急に排便状況が変わったり、腹痛、発熱、体重減少が伴う場合は、がんなどほかの病気も疑われます。特に、40~50代の女性が急に便秘になった場合は、要注意ですね。
また、幼児の便秘は、服薬で便をやわらかくするところから治療するのが効果的なので、病院で診てもらうのがよいと思いますよ」