「ぺこぱを応援してほしい!」そのワケ

 年末にかけては、お笑いのコンペティションのようなものがいろいろと出てくるなかで、『M‐1グランプリ』がまた注目されて。

 もちろん優勝した『ミルクボーイ』も新鮮なネタだったなと思うけど、私が推したいのは『ぺこぱ』! 

 ノリつっこまない芸風で、誰も傷つけないという新しい漫才に挑戦していて、すごく聞きやすくて面白かったです。何より私、フィフィも所属しているサンミュージック所属なんですよ。今年移籍してきたばっかりでここまで登ってきたので、サンミュージック期待の星なんです(笑)。年末に出てきたばかりだけど、あのホストみたいな動きとか子どもたちが真似するんだろうなと思っています。ウチの事務所の稼ぎ頭になるかもしれないのでみなさんも応援してください!

 今年のニュースを駆け足で見てきましたが、総括して最も印象的だったのは、嵐ですね。まさに嵐を巻き起こしましたね。1月に、'20年末をもってグループの活動を休止するという発表をしてからの彼らの動きは本当にすごくて、毎日見ない日はないくらい、いろんなところで目にしました。そのなかでも印象的だったのは、ジャニーさんもお亡くなりになったなかで、新しいジャニーズ事務所のプロモーション、アプローチとしてSNSが解禁されたことです。新時代に入ったという、その象徴だと思いました。

 また嵐は来年1年間、Netflixでドキュメンタリーをやるそうで。

 これがすごくて、28ヶ国語に翻訳されて、190ヶ国に発信されるそうです。嵐ってデビュー時に“世界中に嵐を巻き起こす”って宣言していましたけど、その名の通り、来年は190ヶ国に嵐旋風を巻き起こしてくれるんじゃないかなと注目しています。また同時に、ネット配信がこれだけ盛んになるなかで、ほかのメディアはどう影響されるのかという点も注目しています。

 芸能人がYouTubeに進出したりといったことは普通な世の中ではありますが、来年は、この嵐の流れから、テレビで活躍している芸能人がもっとネットでも活動しはじめるんじゃないかな。実際、いろんな事務所がネット参入を狙っているので。それもある意味、多様化の現われなのかなと思います。

〈構成・文/岸沙織〉