“皇室外交”を目指して嫁がれた雅子さま
宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんは、イギリス訪問による雅子さまへのプラス面をこう話す。
「両陛下にとって、イギリスは思い出の地です。'91年、皇太子だった陛下がイギリスを訪問された際には、名誉博士号を受けるためにオックスフォード大学に立ち寄られました。今回も公式日程の終了後に足を運ばれる可能性があります。
国際親善は、皇后陛下がお力を発揮できる公務ですし、今回のイギリス訪問が成功すれば、ご体調の回復にもつながるでしょう」
もとはエリート外交官で“皇室外交”を目指して嫁がれた雅子さまにとって、5年ぶりの海外訪問は今後の国際親善への足がかりとなるだろう。
「語学の実力をお持ちの雅子さまは各国から注目される存在であり、イギリスを訪問されたあとにも他国との交流が増えると思います。以前よりも親交のある外国の数が増加し、よりグローバルな社会になっていることもあり、国際親善の機会は増えていくことでしょう」(宮内庁関係者)
そんな絶好調ムードの一方で、雅子さまに関する懸念が浮上していると話すのは、ある侍従職関係者。
「実は、2月23日に控えている天皇陛下のお誕生日に伴う記者会見に、雅子さまの同席はないということが内々で決定しました。
上皇ご夫妻が平成時代、即位されてから初めて上皇さまのお誕生日を迎えられた際には、おふたりでの会見だったので、テレビ・新聞が所属する宮内記者会は両陛下での会見を要望していたのです。
しかし、お誕生日まで1か月以上も月日があるにもかかわらず、ご欠席を決めたのは“いまだ療養中であり、回復途上の状態でご負担をかけるわけにはいかない”という理由でした。
宮内庁としても、おふたりでの会見が望ましいという気持ちはあるそうなのですが、今回は残念ながら実現できない結論になったようです」