両陛下おそろいの記者会見は……
確かに、昨年12月の雅子さまのお誕生日文書においては、宮内記者会に事前配布される予定だった日より、2日も遅れてしまったという経緯があった。
重要行事に次々と出席されている状況でも、記者やカメラ前での会見は難しく、文書を発表することが現在行える限界なのかもしれない。
「両陛下の即位後の記者会見はまだ行われていません。即位に際しての記者会見は、平成の天皇・皇后が即位から7か月後に行った前例があります。本来ならば陛下のお誕生日の前に両陛下おそろいの記者会見を行うべきでしょう。
イギリス訪問前にも記者会見が行われると思いますが、訪問は両陛下でされるのに記者会見は陛下おひとりで、となると皇后陛下に対する批判が起こりかねません」(山下さん)
'02年を最後に、雅子さまは記者会見にお出ましになっていない。ご体調との兼ね合いもあるだろうが、雅子さまの“肉声”を聞きたいという国民も少なくないだろう。
「“海外には行けるのに、なぜ会見はできないのか”という声があがるおそれがあるため、会見内の質問を絞るなども対策のひとつでしょう。
雅子さまは本来、お代替わり後から訪英前の間に“即位”“天皇陛下お誕生日”“イギリス訪問前”という、3つの記者会見に出席されるべきなのです。
しかし、好調な様子に見えてもご臨席できない会見は、雅子さまにとって唯一の“難所”なのでしょうね」(前出・皇室ジャーナリスト)
立ちはだかる“会見の壁”を越えられるかが、皇后の正念場なのかもしれない─。