民放でも日本テレビの徳島えりかアナ(慶大)が和久田アナと同学年に在籍した。現在、朝の『ZIP!』に出演しており、JG同級生が同時間帯で視聴率を競っているのである。フリーに転身して『ゴゴスマ』などに出演している馬場典子アナも同校卒の日テレOGだ。早大からマスコミという王道路線を歩んだ。
なぜ、女子学院がこれほど女子アナを輩出するのか。そこには、同校の校風の影響が見て取れる。
1870年に創立した女子学院は、東京都千代田区一番町にあるプロテスタント校。桜蔭、雙葉と並び「女子御三家」と呼ばれる最難関のひとつだが、個性的な学校として知られる。
「桜蔭は毎年、東大に60名近く合格させる圧倒的な進学実績を誇るように、生徒たちもまじめな勉強家。悪く言えば地味なタイプが多い、というイメージ。雙葉は小学校を併設しており“ザ・お嬢様”という学校。おっとりした感じが主流です。それに対して、女子学院の校風は『自由』。制服がなく、校則も3つしかないと言われています。生徒は積極的で快活な印象。私服で髪型やピアス、化粧もすべてOKなので、一部には派手に見える子もいますが、地頭がよく要領をわきまえています」(同講師)
この3校の個性を表現する有名なたとえ話がある。
「もし空き缶が道端に落ちていたら。雙葉生はそっと拾ってゴミ箱に入れる。桜蔭生は本を読むのに夢中で気づかない。そして、女子学院生は……缶蹴りを始める」
また、こんな話も。
「JGの校舎って、2004年まで日本テレビの本社があって、今もスタジオがある場所の隣なんです。だから在学中にタレントやアナウンサーを見ることもちょくちょくあったし、テレビやマスコミの業界に比較的、親近感を抱きやすい環境なのは確かですね」(女子学院OG)
自由で積極的で快活。そして、中高からファッションを意識する感覚も養われる。そんな6年間を送った将来に、女子アナという道を見つける者が多いのは、とても納得できる話だった。