'16年には美輪明宏に「『不倫は文化』がなければ、今ごろはただの年老いた俳優だった」とフォローされてもいた。
ちなみに、不倫をしたときの妻は松原千明。'88年に結婚して、すみれという娘を授かった。また、最初の妻とは学生結婚で、隠し子騒動で世に出た、いしだ壱成が生まれている。現在の妻は東尾理子で、彼女との子どもは3人だ。
そんな石田は'89年に『愛と平成の色男』という映画に主演している。美女にモテまくる現代版・光源氏みたいな役だ。そういえば、あの『源氏物語』にも不倫は出てくる。主人公は父の再婚相手と密通したり、逆に年をとってから娶った幼い正妻を若者に寝取られたり。そんな小説が世界に誇る文学として千年以上も愛され続けているのである。
『不倫は文化』が語り継がれるのも、それがひとつの真理だからだ。ある意味、最強の言い訳かもしれない。
“ウソ会見”がバレて叩かれまくったベッキー
【4】ベッキー(当時31歳) 「お付き合いということはなく、友人関係であることは間違いありません」
ここ数年“ブーム”を通り越して、芸能ニュースの“定番”と化している不倫ネタ。その流れを作ったのが、ベッキーと川谷絵音の“ゲス不倫”だ。
スクープしたのは、'16年1月7日発売の『週刊文春』だが、その前夜、ベッキーは会見を開き、こう釈明した。
「記事にありましたように、2人でお食事に行かせていただいたこともあります。そして、お正月に長崎の(川谷の)ご実家にお邪魔したことも事実です。ただ、お付き合いということはなく、友人関係であることは間違いありません」
週刊誌の記事内容は、前日には各メディアに広まるため、先手を打って“言い訳”をしたのである。
ところが、文春は二の矢三の矢を用意していた。翌週号(14日発売)では、川谷夫人のインタビューを掲載。翌々週号(21日発売)では、ベッキーと川谷のLINEでのやりとりを公開した。
べ《友達で押し通す予定!笑》川《逆に堂々とできるキッカケになるかも》べ《私はそう思ってるよ!》川《ありがとう文春!》べ《センテンス スプリング!》
このやりとりがベッキーの会見前日のものだったことから、ふたりは完全にトドメを刺された。“友人関係”というのが真っ赤な嘘だとバレてしまったからだ。不倫の言い訳がここまで見事に覆された例は後にも先にもない。
なお、ベッキーが会見した夜には、川谷もFAXでこんな釈明をしていた。
《このような形でご報告することは、いつも応援していただいているファンの皆様に対して、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、私、川谷絵音は、昨年の夏に一般女性の方と入籍しておりました。ベッキーさんとは、親しい友人としてお付き合いさせていただいておりましたが、既婚の身でありながら、私の軽率な行動によって、このように世間を騒がせる事態となりましたこと、深く反省いたしております》
不倫報道によって、結婚したばかりの妻の存在が公になるというマヌケな状況。この展開を仕掛けたのは夫人サイドだともされるが、たしかに何かしらの復讐はしたくなるところだろう。
このあと、ベッキーはテレビからしばらく干されることに。レギュラーだった『世界の果てまでイッテQ!』のMC・内村光良は復帰へのエールを送ったが、この人もかつて、テレビ朝日の徳永有美アナと不倫をした過去がある。類は友を呼ぶ的な印象しかもたらさなかった。
言い訳も擁護も役に立たないあたりが“ゲス不倫”たるゆえんだろうか。