介護脱毛は40〜50代での受診が最適
実際、排泄ケアの負担は大きい。内閣府の調査では、介護経験者の6割以上が「排泄の介護が負担」と答えている。それを軽減できると注目の介護脱毛。大地院長によれば次の3点が期待できるという。
まず、陰部の炎症予防。デリケートゾーンには、アンダーヘアや皮膚に排泄物が残りがち。脱毛することによって汚れをふき取りやすくなり、炎症になるのを防げる。
おむつ交換時の匂いも軽減できる。陰毛が多い状態でおむつを使うと、雑菌が増殖しやすく悪臭も出やすいが、
「アンダーヘアの量を減らしてケアしやすくなると、匂いの問題が軽減できます」
そして、おむつ交換の際に清拭(せいしき)が楽になる。介護士が陰部の状態をしっかりと確認できるので、清潔さを保ちやすくなる効果があるそうだ。
介護脱毛を希望する女性の年代は幅広い。リゼクリニックで施術を受けた女性は40~50代が最多だが、60代や、ときには80代で施術を希望する人もいる。とはいえ、受診に最適な年代で言えば40~50代が望ましい。介護脱毛は医療用レーザーを使って行うからだ。レーザーは黒い色、メラニンに反応するため、まだ白髪が少なくスムーズに脱毛できるころがベター。
「ただ、少しぐらい白いものが混じっている状態でしたら、白髪の部分は残ってしまいますが、ほぼ問題ありません」
脱毛する場所が場所なだけに、恥ずかしさが先立つ女性は多いかもしれない。
「そう言われる方は多くいますが、施術を行うのは医療従事者。患者様のすべてを拝見する職種です。そう説明すると、みなさん安心されますし施術の回数を重ねるうちにだんだん慣れていかれますね」
同クリニックでの介護脱毛は、5回で9万2800円(税別)。1回30分ほどの施術を2か月おきに計5回行うと、ほとんどの人が満足できる状態にまで脱毛できるという。
《介護脱毛のメリット》
●デリケートゾーンの炎症予防になる
●おむつ交換時の匂いを軽減できる
●身体をふきやすくなり清潔さを保てる