「皇后陛下は大勢の人の視線が一気に向けられるのが苦手のようだという話は聞いていましたが、最近は大勢の人が参加する式典などにも出席されていますので、ご体調が上向きなのは間違いないでしょう。
ただ、年に50回ほどある勤労奉仕団へのご会釈は今年に入ってまだ1度しかお出ましになっていません。
全国各地から集まった国民と触れ合い、地方の話を聞ける貴重な場ですから、皇后陛下もお出ましになれるようになればいいですね」
皇后としての“正念場”は、2年目に待ち受けていると、前出の小田部教授は話す。
「最近、天皇陛下が社会福祉事業の団体に計1億円を寄付されたり、秋篠宮さまの『立皇嗣の礼』の延期検討についても、約1週間前になるまで発表されませんでした。
寄付は以前から決まっていたことでしょうし、行事も政府が決めたことなので皇室の方々は従われているのでしょうが、新型コロナウイルスで大変な状況の中で行うべきことなのか、という疑問も浮かびました。
政府承認のもとでご活動されるものですが、国民とともに歩む皇室でもあるので、令和時代の変化とともに、国民とどんな日本を作っていかれるのかが気になります。
医療崩壊も懸念される中、日赤や済生会などと関係深い皇室がどのような動きをとられるのか、コロナ騒動の渦中である2年目に入ったこのタイミングが、両陛下にとって“本当の正念場”でしょう」
国母として、令和でのさらなる飛躍を期待したい――。