日本各地で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、台湾政府から贈られたマスク200万枚が21日、成田空港に到着した。台湾メディアの中央社が「日本が感謝している」としてこれを伝えると、台湾のネットユーザーから続々と声援が寄せられた。
日本加油!(日本頑張れ)
報道によると、マスクは超党派の議員連盟「日華議員懇談会」を通じて日本に贈られたもので、今後、日本全国に配送される。マスクが入った貨物には「Taiwan can help」「台湾日本友好」「日本加油(日本頑張れ)」などと書かれた横断幕や紙が貼られていたという。
中央社によると、成田空港で貨物の到着を見守った同懇談会の古屋圭司会長は「横断幕を見て本当に感動した」とし、「台湾の人々、台湾政府の方々に本当に感謝している。今、日本ではマスクが不足している。この200万枚のマスクは医療関係者や弱い立場の人々に届けたい」「台湾と日本の間には真の相互関係と連帯感があるのだと感じた」などと述べたという。
また、台北駐日経済文化代表処の謝長廷(シエ・ジャンティン)代表は「台湾と日本の関係はとても友好的。今回の日本での新型コロナウイルスの流行を受け、政府はマスク寄贈を決定した。台湾と日本はもともと天災の時に互いに助け合う」と述べたほか、横断幕を指して「とても感動する」と3度繰り返したという。
中央社はこのほか、菅義偉官房長官が台湾に心からの感謝を表明したとも伝えた。
台湾のネットユーザーからは「台湾と日本、共に頑張ろう」「助けが必要な国を助けられることは素晴らしいと思う」「日本の助けになりますように。一緒にウイルスに打ち勝ちましょう」「日本、持ちこたえてください(泣)」といった声が多く寄せられた。ただ、台湾が米国をはじめ各国にマスクを支援していることや台湾軍のマスク不足が報じられたこともあり、「あちこちに送って自分のところが足りなくなる」との懸念の声も一部で見られた。
台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は18日、自身のツイッターアカウントのフォロワーが100万人を超えたことを報告する日本語のツイートで「マスクが少しでもCOVID-19と闘う日本の役に立てれば。共に戦えば、一人一人の力の和より大きな力を生み出せる!」(原文ママ)とつづっていた。(翻訳・編集/北田)