『しげログ』は商品プロデューサーとして活躍し、海外のファッション・流行などをナビゲートしているしげるちゃんが毎回「会いたい人」と「好きなお店」で対談! ゲストの“素”を引き出しちゃいます。第8回目のゲストはタレント・女優の井上和香さん。よく飲み歩いたというふたりの、久しぶりのサシトークの行方は?。 それでは……カンパーイ!!(本対談は緊急事態宣言発令前に行われたものです)
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しげるちゃん(以下/しげる)「和香のデビューの話からサクッといきたいんですけど、和香デビューのきっかけは何だったの?」
井上和香(以下/井上)「もともとは、今の事務所に履歴書を。『De☆View』(オリコン・エンタテインメント刊)って雑誌の履歴書を使おうと思ったら売ってなくて、コンビニでアルバイトに応募するような履歴書を買ってきたんです。でもそれだと写真を貼る枠が小さいから、別で写真を30枚くらい送りつけるっていう(笑)。新手な感じで(笑)」
しげる「(爆笑)それは新手だね!」
井上「30枚も入れてくる人はいなかったって。それで印象に残ったって」
しげる「じゃあ、そもそも芸能人になりたかったんだネッ」
井上「そう、なりたかったの! もう幼稚園の頃から。母が女優をやってて、板前をやっている父と結婚する前まで芸能界にいたから、私は母からの話しでしか聞いてなかったんだけど。それで憧れが……」
しげる「確か、和香は女優さんとしてデビューしたかったんだよね?でも『おっぱいが大きいからあなたはグラビアを、まずはやりなさい!』って社長さんに言われたんじゃなかったっけ?(笑)」
井上「そう! 面談の時に言われたの。もう“絶対ヤダ!”と思って。それまで私、プライベートでビキニなんて着たことなかったの。胸をさらすなんてどうしても嫌で。“でもこれで『着れないです』って言ったら落ちるんだな”って思って、“やります!”って言っちゃったっていう。“とりあえず入らなきゃ”と思ってたから」
しげる「そんな葛藤があって、グラビアタレントとしての井上和香が誕生したんだネッ」
井上「今の事務所のことは調べていて、モデルさんや女優さんがいらっしゃる事務所だから大丈夫だと思ったんだけどね。グラビアの方はいらっしゃらなかったし」
しげる「うわぁ~~、1番最初って、嫌な緊張感(笑)」
井上「最初の撮影の日のことは昨日のことのように覚えてて。まず水着ってほら、プールとか海で着るものでしょ?ハウススタジオの中で私だけ水着で“はい、動いて”みたいなこと言われてもう(笑)。“恥ずかしい!”みたいな」
しげる「でも、どんどんグラビアタレントとしての認知が広がって、遂に“わかパイ”って名前まで付いて(笑)。確か出会った頃に『わかパイ』の話をした時に『自分の名前にパイがついちゃうってビックリだよね!』って言っていたことは、いまだに記憶に残ってる」
井上「そう、おっぱいに名前がついてるのって私だけ(笑)。グラビアをやっていくにつれて楽しさも分かったし、現場もみんな優しくてみんな大好きで。そして結果的にテレビにも出させてもらったわけだし、しげるちゃんと知り合った時にはもう恥ずかしくもないし、楽しく撮影していた頃でした」
当時の恋愛事情は……?
しげる「出会う前の、井上和香の印象って「愛のエプロン』(テレビ朝日系)が強烈に残っていて『この人ってほんとにバカなのかしら?』って密かに思ってた(笑)」
井上「あはははは!」
しげる「もうほんとインパクト最大なキャラだったよね(笑) あれは、計算だったの?」
井上「計算かどうかはご想像におまかせするとして(笑)。そもそも調味料を間違えやすいように配置されていたってのはあったかな。塩も砂糖も小麦粉も片栗粉も重曹も、全部同じ容器に入ってて、しかも毎回置いてある順番が違ったりするの」
しげる「そうなんだぁ。だから間違えて重曹とか入れてしまって、泡がぶわぁ~ってなったりしていた訳だ! あのころの和香は、すごい勢いでバラエティ番組に出ていた印象があるけど、その頃って恋愛とかしてたりしたの?」
井上「してませんでした。ちゃんと“良い子ちゃん”だったんです、私」
しげる「え、事務所から言われたとか関係なく?」
井上「言われてもいた。もともと22歳でデビューしてるんで。もう遅いスタートだから、“あんた今恋愛してる場合じゃないでしょ、スタートが遅いんだから、スタートダッシュかけないと間に合わないんだから”って言われて」
しげる「そっかぁ。でもそれは納得の理由だよね、確かに」
井上「でも本当にお仕事たくさん頂けてて。休みの日も1年に1~2日あったかな」
しげる「バラエティに沢山出ていたころに、デビューからの夢だった女優になるために、一旦、お仕事のバランスを調整していた時期もあったよね?」
井上「あった。バラエティもすごく楽しかったの。だけど、お芝居もやりたいなってなったら、当然ペーペーですから “上の方にスケジュール合わせるためには下はスケジュール空けとかないと”っていう物理的な理由が大きかった」