人生の基盤は子どもかな

しげる「ドラマとバラエティでは『現場の温度』は、やっぱり違うのかしら?
ドラマでは台詞を忘れたり、NG出しちゃダメみたいな緊張感とかはありそうだね」
 
井上「ドラマの現場では、“あ、バラエティの子が来たな”っていうのが初めのころはちょっとあったかな。だから緊張はしてましたね」

しげる「しげる、『WATER BOYS2』(フジテレビ系)記憶に残ってる」

井上「あ! それが私の初めてのドラマ!」

しげる「あれ誰だっけ? 主演の男の子」

井上「市原隼人くん」

しげる「まだ若くて一生懸命さが伝わりまくっていた市原隼人くんタイプだったなぁ(笑)」

しげる「思いっきり話が飛ぶんだけど、何がショックって和香の結婚!(2012年、映画監督の飯塚健と結婚)随分と長い間、飲んだり、ご飯したり、いろんな相談をしたりしていたから嫌だったわぁ~。一気に『飲み友達』がいなくなる寂しさっていうのかな(笑)」

井上「なんかね、“しげるちゃんに嫌がられる”っていうのが、うっすら分かってた。結婚を決めた時に(笑)」

しげる「いままで、恋愛相談って和香からされた事なかったよね?しげるの話ばっかりで(笑)」

井上「そうそう、しげるちゃんの話を聞いてた、ずっと」

しげる「えっ!? 『恋愛』じゃなくって『結婚報告』? 何が起きた? くらいにビックリした(笑) ちょっと、どうやって育んでいたのよ?」

井上「『荒川アンダーザブリッジ』。出演して、監督として出会って。でも全然恋愛する気もなくて、むしろタイプじゃなかったんです(笑)

しげる「あ、本当は“結婚したい”って思ってたんだ。和香って。しげるに遠慮して言わなかったってこと?」

井上「30過ぎてからは結婚願望があるにはあった。でも彼氏も全然いなくて。夫は監督としてはすごく尊敬していたの。で、気づいたら結婚しちゃってたっていう(笑)

しげる「まあそして子どもができました。どうですか?ママとしては」

井上「仕事をやりながらなんで、“私そんなに頑張れてないんじゃないかな”とは思うことはすごいあるけど」

 

しげる「いやいや、そんな事ないよ! 和香は、22歳でデビューして、5月に40歳を迎えて、年は誰もが平等に取っていくけど、最近の女優さんは40代とか50代とか……“可愛らしさ”や“癒し”が増した人達が増えてきてるよね、年齢を重ねた安定感なのかしら? もちろん和香もそんな1人だけど、その“和香らしさ”をキープして、作っている原動力って、子どもの存在とか? 仕事だったりとか?なのかしら?」

井上「人生における生活の基盤というかベースはもう子どもかな。モチベーションにはなっているけど、何日か泊まりが必要なロケとか子どもがいると難しい仕事も正直あって。でも仕事を頑張れているのは子どもがいるからだっていうのは絶対に言える

しげる「旦那さんよりも子ども?」

井上「子どもです。そこは、強く。太文字で(笑)