なぜ熊田は夫の希望の料理を出さないのか?

 それでは、なぜ熊田が夫のリクエストに応えないかというと「凝った料理を作ることが料理上手である」「自分の作る料理こそがおいしいと信じて譲らない(夫と味覚が違うことを認めない)」からではないでしょうか。

 熊田と言えば、『ノンストップ!』での他の発言でも、物議を醸したことがありました。2016年に東急電鉄が広告で車内でメイクする女性を「みっともない」と表現し、賛否両論を呼びました。同番組に出演した熊田は、電車の中でメイクをする女性について「仕事ができない」とコメントしたのです。時間の配分と管理がちゃんとできていれば、メイクをすませて電車に乗れるはずというのがその理由でした。正論だと思いますが、ダメ出しがちょっとキツめではないでしょうか。

2児を出産した後もスタイルを維持する熊田曜子(2017年)
2児を出産した後もスタイルを維持する熊田曜子(2017年)
【写真】「私の作る料理って茶色になりがち」とインスタで嘆く熊田

 3児の母となった今も、熊田が現役のグラビアモデルであり続けることができるのは、熊田が自己管理に長けた努力家だからでしょう。そのぶん、他人にも厳しいのかもしれません。

 一般論で言えば、真面目は美徳です。しかし、過度の真面目さと押しつけがましさは紙一重で、そこから攻撃性が生まれることもあります。「私は正しい!」「私はちゃんとやっている!」と思っているときに、人はヤバくなるのではないでしょうか。

 2019年10月14日の熊田のインスタグラムによると、熊田の夫は熊田が仕事に出ている間に、参鶏湯(サムゲタン)とプルコギを作って待っていてくれたそうです。夫も料理ができるのですから、熊田は週末の料理は夫に任せてみたらどうでしょうか。

 熊田に必要なのは、「料理は女性がするもの」という思い込みを一旦、捨てることなのかもしれません。


<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」