近隣の穴場スポットや日帰りがおすすめ
女子旅用のブログなども手がけるトラベルライターのSHIORIさんは、アフターコロナの旅行は「日数よりも場所」だとアドバイスする。
「特に密になりそうな人気の観光スポットは避けて、近場の穴場的なところへ1泊や日帰りで行く小旅行がおすすめです。
東京にお住まいであれば、人けがなく、自然が多い茨城、栃木、群馬などがいいと思います。特に、キャンプなどのアウトドアや、ロッジなど1棟貸しの宿は、人と接する機会が少ないので最適ですね。
また、全国各地に疫病を鎮める神社などのパワースポットがあるので、自然を満喫しながら、そこへ参拝するというスタイルが女性を中心に多くなると思います」
SHIORIさんが、具体例を続ける。
「少し前に私は、茨城県の鹿島神宮に行きましたが、境内が広くて、池が神秘的で、非常に素敵なところでした。
そのあと、農業体験をして、とったさつまいもやレンコンを食べたのですが、それがとてもおいしくてね。お子さんにも食育の体験として貴重だと思います」
旅行に持参したほうがいい5アイテム
そんな場所での対策はどうすればいいのか──。日本医科大学の北村義浩特任教授(ウイルス学)が、新しい旅行様式の基本を解説する。
「まず、65歳以上の方や持病がある方は、まだ旅行は控えたほうがいいと思います。
どこへ出かけるときにもマスク、消毒液、体温計、ビニール手袋、スリッパを持参したほうがいいでしょう。
ドアのノブなど不特定多数の人が触るところには手袋や消毒液、トイレでは床に飛沫が付着しているので、スリッパで守ったほうがいい。体温計は現地で調達しようとしても、いまは品薄ですからね」
アウトドアや農業体験での注意点をKARADA内科クリニックの佐藤昭裕院長がこう説明する。
「バーベキューなどで箸や皿の共有は危険です。取り分け用のトングやマイ箸などを用意して使い分けましょう。大皿の料理を各自でつついたり、飲み物の回し飲みは避けるべきです」
神社などのパワースポットでも、やはり共用スペースがある。
「参拝前にお浄めをする手水や、参拝のときに鳴らす鈴は使ってもいいと思いますが、触ったあとの手洗い、消毒は念入りにしておきたいです」(佐藤院長)
手水では口をゆすぐこともあるが、控えたほうがいいだろう。