【第2位】 3密/密です
注意を喚起する意味として「すごくわかりやすい言葉」
第2位は、密集・密接・密閉、3つの“密”を表した『3密』、そして小池百合子都知事が報道陣に向けて発した言葉『密です』。
「フレーズが頭に染みついている」(53歳女性)
「わかりやすい言葉なので、記憶によく残る」(38歳男性)
小池都知事が、「密です、密です、密です」と連呼しながら距離をあけるように促す様子がメディアで報じられると、すぐさまネットで話題に。これをモチーフにしたブラウザゲームも流行した。
「注意を喚起する意味で、この言葉はすごくわかりやすかったですね。今の状況が、数十年後、日本の歴史に刻まれたら、“3密とはなんでしょう?”といった問題がテストに出たりしそうだなと思いました」(辛酸さん)
“3密”は楽しいことにも使える!?
5月25日に緊急事態宣言が全面解除され、全国の飲食店や映画館などが営業を再開しているが、座席数を減らしたり、間隔をあけるなどの対応が余儀なくされている。マスク着用や手指の消毒も、今では当たり前の生活に。
「私自身はあまり変わりのない日々を過ごしているけれど、新たなフェーズに時代が移り変わっているんだなと思う。これに対応しながら生活していかなければいけないのだと、強く感じている」(52歳女性)
今は、感染が再拡大する「第2波」を防ぐことが最重要。
「コロナが無事に終息したら、“3密”は、楽しいことが起こりそうなときにも使えそう」(78歳男性)
そんな前向きな意見に、
「楽しそうとは……みんなでワイワイ、祭りとかって意味なんでしょうか」(辛酸さん)
【第3位】 クラスター
コロナウイルスの怖さを象徴「みんなが意識しなくては」
第3位は『クラスター』。政府の発表や報道でよく耳にする言葉だが、当初は正確な意味もわからず、聞き慣れない人のほうが多かったのでは? 感染症や、今回の新型コロナウイルスに関しては、“特定の人から多くの人に感染が拡大したと疑われる事例”、いわゆる集団感染のことを表している。
「コロナウイルスの怖さを象徴する言葉だと思う」(70歳女性)
「今まで聞いたことがなかったが、意味を考えさせられ、コロナの特色を表していると思う。インパクトが強い横文字だ」(65歳男性)
厚生労働省では、集団感染の連鎖を抑えるために専門家を集めて結成した『クラスター対策班』を設置。
「今では当たり前に聞くようになりましたが、これまで使う機会があまりなかった言葉のように思います。このようなアカデミックな専門用語が出てくると、緊張感を与えますよね」(辛酸さん)
病院内での患者や職員、学校内での教師や生徒間などでの発生が多かったが、緊急事態宣言の解除後、“夜の街”のガールズバーや、若い男女が参加したパーティー、高齢者の“昼カラ(昼カラオケ)”などでクラスターが確認されている。
「普段から距離感の近い人にもっと危機感を持たせたほうがいいと思う」(46歳女性)
「テレビでよく聞いた。感染拡大が続く原因だと思うし、みんなが意識しなくてはいけない」(57歳男性)
「家でおとなしくできない人に限って、マスクもせず、スーパーなどの出入り口でアルコール消毒をしていないように思った」(59歳男性)