喫煙者にリスクが高い食道がん
病気のサイン:舌が紫色 7.『子宮内膜症』
赤ワインを飲むと舌が紫色になるが、何もしていないのに紫色をしているのは子宮内膜症のサイン。
「東洋医学では舌の色や形で健康状態をみます。舌の色が紫色になっているのは、血液がドロドロになっているためです。女性の場合、血流が悪いのは子宮のトラブルにつながっていることが多いようです。舌の色はじわじわと変わっていくので、歯磨きのときに舌磨きも行って舌の色を確認しておきましょう」
舌が紫色だと子宮内膜症をはじめ月経のトラブル、更年期障害のリスクが高い。
「血流が悪くなる40歳以上は心筋梗塞、脳梗塞などの血管トラブルにも注意が必要です」
更年期以降は、女性ホルモンの低下により女性も男性と同じく血管トラブルが多くなるので気をつけよう。
病気のサイン:くしゃみで骨折 8.『骨粗鬆症』
くしゃみをしただけなのに、骨折! こんなことが起こったら骨粗鬆症(こつそしょうしょう)かも。
「骨がもろくなっていたら、くしゃみなどちょっとした刺激でも骨折をすることがあります。なかには脚を組み替えただけで骨折をする人もいます。若いころ過度なダイエットをした人は、40代でも骨粗鬆症のリスクが大きい。骨に必要なカルシウムは思春期に蓄積をして、年齢を重ねていくと減っていく一方です」
更年期に入ると、さらに骨がもろくなり、骨折のリスクは上がる。
「中高年だけでなく若い世代も注意が必要です。スノボで骨折をする人の数が若年層でも多いというデータがあります」
骨粗鬆症になると内服薬で治療するが、完全には治らない。そうならないためには“骨貯金”を心がけることが大切だ。
病気のサイン:虫歯? と思ったら 9.『狭心症』
歯が痛いので虫歯かと思ったら、なんと狭心症だった! ということも……。
「狭心症は、主に動脈硬化が原因で心臓を動かす血液が不足し、虚血状態になった状態。息切れや息苦しさ、胸の痛みなどの症状が知られていますが、歯やあごに痛みを感じるということもあります」
歯医者さんに行ったために、手遅れに……なんてことにならないようにするためには?
「デンタルケアをきちんと行っておくことです。最近は歯周病が全身の病気につながっていることがわかり、健康維持のためにデンタルケアがすすめられています。きちんとデンタルケアをして虫歯がないことがわかっていれば、狭心症を疑うことができます」
狭心症のサインを知るためにも、デンタルケアは有効のようだ。
声がかすれて、ハスキーボイスでカッコいいかも? なんて思っていたら、実は食道がんのサインだとか。
「食道がんは男性に多い病気で、タバコを吸う人はリスクが高いことが知られています。声のかすれ以外に、飲食時の胸のつかえ、体重減少、胸や背中の痛みをともなうことがあります。放置していると声が出なくなりますから、ハスキーボイスを自慢する前に病院で検査を受けましょう」
声のかすれをチェックするために、たまにはカラオケに行って大声で歌うのがオススメ。
「以前のように澄んだ声が出ない、声を出しにくいなどは要注意です。食道がんの声のかすれ方は、がんが進むと他人が聞いてもわかるくらいなので、友人や家族と一緒に行くのもいいかもしれません」