芸能人もリストラされる時代に
以前、女優の小泉今日子(54)が独立した際は、仕事のフィールドを、テレビ等のメディアから舞台へと変えた。しかも、自分が出るよりも、プロデュース側に回る、という立場の変革の意思もあった。
「これまでどおり同じ世界で活躍したいと思う芸能人にとっては、元の事務所と仕事を取り合う場面も出てきますが、元の事務所がさほど興味のない分野に進むのであれば、利害は対立しない。
ローラが海外進出を今後本格化させるのであれば、元の事務所とは住み分けができる、ということです。うのはご意見番としてテレビの中にポジションを確保していましたが、今はすっかりその顔触れは、マツコ・デラックスやミッツ・マングローブ、カズレーザー、社会学者やネット文化人などにとってかわられていますからね」(前出・情報番組デスク)
総務省が6月30日に発表した完全失業者数は約200万人。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2月以降で、33万人も増加したという。
「コロナ禍で、芸能人がリストラされる事態も、今後やってくると思いますよ。テレビ局、ラジオ局が広告が入らなくて四苦八苦している。その影響は必ず、出演料の値下げに及びます。どんなタレントでも“このご時世だから”というエクスキューズがあれば、プライドを保ったまま出演料の値下げを受け入れことができる。
世間を襲っている失業率や不況が、半周遅れぐらいで芸能界を襲うのは間違いない。そのとき、独立してやっている芸能人が耐えられるかどうか、でしょうね」(前出・情報番組デスク)
所属事務所に守られようが、独立しようが、とどのつまりは本人の芸能人としての才能次第だが、その周りに多くのブレーンがいるかどうか、知恵袋があるかどうかが、独立後の生き死にを握る。
〈取材・文/薮入うらら〉