犯行前に2つのグループLINEから脱退
中学校を卒業するころ、容疑者一家は父親の転勤で茨城県に引っ越すことに。容疑者が進学したのは、甲子園常連の有名私立高校だった。野球部にこそ入らなかったが、思い入れがあったのかも。
しかし、そのころから精神のバランスを崩していたようだと、前出の同級生が話す。
「堀は、4年ほど前に、闇サイトや精神的に病んでいる人のツイートに、リツイートや妙な書き込みをしていた。すでに削除されていますが、大丈夫かなと心配でした」
さらには、事件の予兆と思われる出来事も。今年1月、未来さんが警察署にトラブルを相談していたころの話だ。
「そのころ、中学時代の同級生のLINEのグループから彼が突然、脱退したんです。どうしたんだろうと思いました」(同)
LINEグループは1度に、複数の人たちとやりとりができる機能だが、自分からみなとの交流を絶ったことになる。
前述のように、未来さんの相談が容疑者によるものかは不明だが、不気味な一致はもうひとつある。
今回の犯行の2週間ほど前のこと─。
「堀は中学校の野球部のLINEグループからも急に抜けてしまったんです」(前出・野球部仲間)
犯行を目論んで、堀容疑者は着々と“身辺整理”を行っていたのか。だとすると、激情に任せてというより、半年前からの計画性もうかがえる。
容疑者は事件前、未来さんのLINEの連絡先を知り、執拗に連絡をとろうとしていたとの情報もある。
そんなSNSに頼ったアプローチと思い込みの強さに、未来さんが拒否感を示し、堀容疑者から逆恨みを買っていたとしたら、そんな理不尽なことはない……。