戦後初の“異例事態”
「クラスターが起こってしまった5か所の施設では職員も感染してしまい、非常に少ない人数で利用者を介護しなければならず、感染が広がって利用者が亡くなってしまうなど、たいへんつらい状況になることもありました。
そういった介護崩壊のお話をすると、皇后さまから“介護の現場ではたいへん努力されて、みなさん頑張っていらっしゃったんですね”と、おっしゃってくださりました。
ほかにも雅子さまからは、“非常にご苦労なさって、日本の高齢者の方々を守られているんですね”“お身体に気をつけて、これからも頑張ってください”といったおことばをいただき、たいへん感激いたしました」
その後も、7月3日には障害者支援団体の関係者とご接見された両陛下。
「コロナで影響を受けている業界や、弱い立場の方々や失業者に注目しながら、ご接見相手との日程を調整中です」
と話すのは、ある宮内庁関係者。いまだに収束が見えないコロナの影響に関し、関係者からご説明を受けられる一方で“異例の発表”が──。
「コロナ感染拡大の影響を受け、9月末に予定されていた『全国豊かな海づくり大会』の開催が今年は見送られることになりました。
この大会は『植樹祭』『国体』『国民文化祭』に並び、両陛下が特に重きを置かれている“四大行幸啓(ぎょうこうけい)”のひとつ。
この決定により、今年の四大行幸啓はすべて見送られることになりましたが、恒例の地方訪問がすべてなくなるのは戦後初の“異例事態”です」(前出・皇室担当記者)