戦後初の“異例事態”

クラスターが起こってしまった5か所の施設では職員も感染してしまい、非常に少ない人数で利用者を介護しなければならず、感染が広がって利用者が亡くなってしまうなど、たいへんつらい状況になることもありました

 そういった介護崩壊のお話をすると、皇后さまから“介護の現場ではたいへん努力されて、みなさん頑張っていらっしゃったんですね”と、おっしゃってくださりました。

 ほかにも雅子さまからは、“非常にご苦労なさって、日本の高齢者の方々を守られているんですね”“お身体に気をつけて、これからも頑張ってください”といったおことばをいただき、たいへん感激いたしました」

 その後も、7月3日には障害者支援団体の関係者とご接見された両陛下。

『老健』の東会長以外にも『全国老人福祉施設協議会』会長ら4人とご接見(6月23日)
『老健』の東会長以外にも『全国老人福祉施設協議会』会長ら4人とご接見(6月23日)
【写真】2001年12月、愛子さまの誕生会見に出席する小和田夫妻

「コロナで影響を受けている業界や、弱い立場の方々や失業者に注目しながら、ご接見相手との日程を調整中です」

 と話すのは、ある宮内庁関係者。いまだに収束が見えないコロナの影響に関し、関係者からご説明を受けられる一方で“異例の発表”が──。

コロナ感染拡大の影響を受け、9月末に予定されていた全国豊かな海づくり大会の開催が今年は見送られることになりました

 この大会は『植樹祭』『国体』『国民文化祭』に並び、両陛下が特に重きを置かれている“四大行幸啓ぎょうこうけいのひとつ。

 この決定により、今年の四大行幸啓はすべて見送られることになりましたが、恒例の地方訪問がすべてなくなるのは戦後初の“異例事態”です」(前出・皇室担当記者)