画面だからこそ気をつけたいのが手で作るサイン
仁美さん(34歳、仮名)が、康太さん(40歳、仮名)とオンラインお見合いをしたときのこと。お互いにひとり暮らしだったので、夕食をどうしているかという話題になりました。
仁美さんが康太さんに言いました。
「仕事で疲れて帰ってくるので、夕食はなるべく簡単にできるものを作っています。栄養のバランスを考えると、野菜と肉や魚が一緒に取れるお鍋が手軽。今は、いろんな味にできる鍋スープの素を売っているので、飽きないように種類を変えているんですよ。あと、土日に簡単な煮物などを作って、小分けして冷凍しています」
これに対して、康太さんが言いました。
「僕もなるべく自炊していますが、仕事で疲れているときは、駅前のスーパーで出来合いの弁当を買ってくることもあります。弁当を買うのは、19時過ぎに行くことにしているんです。30%引きとか安くなっているから。ただ、弁当が続くと、コレもかかるんでね」
そう言って、親指と人差し指を丸めて、お金を表すマークを顔の前で作ったそうです。
仁美さんは、言いました。
「私も値引きシールが貼ってあるお惣菜やお弁当を買うことがありますよ。だけど、それをお見合いで言う話なのかなって。お財布に割引券とかラーメン屋さんの“ライス大盛り無料券”とかたくさん入れている男性がいますよね。デートのときにそういうのを使われるとセコイなぁと思う。浪費家も困りますけど、お金に細かい男性って、どこか器が小さく見える。康太さんが指でお金のマークを作ったときには興ざめでした」
もう何年も連れ添っている夫婦ならば話は別ですが、出会ったばかりの関係においては、多少、見栄を張ったり、カッコつけたりすることも大事。ケチくさいことを言ったらマイナスポイントとなります。お金をどう使うか、お金について何を話すか、そこでその人の人間性が透けて見えてしまうのです。
これからますますオンラインお見合いも多くなっていくと思いますが、映り込む背景、服装、話題には、注意してみてくださいね。
鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイト『最短結婚ナビ』http://www.saitankekkon.jp/