男友達の助言を間に受けて、女性に伝えてしまう
2年付き合っていた彼氏にフラれた麻美さん(35歳、仮名)は、1日も早く結婚できる相手に巡り会いたいと、結婚相談所での婚活をスタートさせました。以来、10人の男性とお見合いをしたのですが、8人目にお見合いをした、晴一さん(40歳、仮名)と仮交際から、先日、結婚を前提とした“真剣交際”に入りました。
なぜ晴一さんを選んだのか。理由は、こうでした。
「2年付き合っていた彼は、女性には誰にでもいい顔をするし、結局は結婚が決断できない人でした。彼の浮気を疑ったこともあります。結婚には結びつかない恋愛には、もう疲れました。結婚するなら、誰にでもいい顔をする人よりは、浮気をせずに私や家族を大切にしてくれる人がいい。晴一さんは、まさにそういうタイプだと思います」
晴一さんは、結婚の決断も早かった。お付き合いに入って3回目のデートのときには、「麻美さんとの結婚を真剣に考えています」と言ってくださったのです。ただひとつの欠点は、これまで女性と深いお付き合いをしたことがないこと。それに関しては、麻美さんは、こんなことを言っていました。
「結婚は恋愛ゲームではないし、女性と付き合った経験がなくても、私を大切にしてくれるならそれでいいです」
こうして真剣交際も順調に進んできました。しかし、プロポーズをする段になって、恋愛経験のない晴一さんは、少し不安になり、近所に住む幼なじみでバツ2の同級生に、麻美さんとの結婚を相談したようでした。
すると、そのバツ2の男性から、「おまえ、知り合ってまだ3か月しか経ってないんだろう? しかもエッチもしていない女と結婚を決めて大丈夫なのか。もしも身体の相性が合わなかったら、どうするんだよ」と言われたとか。
バカ正直な晴一さんは、幼なじみに言われたことをそのまま麻美さんに伝えました。
麻美さんからその連絡をもらい、私は驚いてしまいました。麻美さんが、この発言にドン引きしてしまったのではないかと思いました。しかし、麻美さんは、こう言いました。
「ちょっとバカ正直すぎますよね。でも、それだけ彼が真面目だということなので、浮気を繰り返していた元彼よりもいいですよ」
恋愛経験の少ない男性は、まだ付き合いが浅いうちから、“身体の関係”云々のことを心配し出します。麻美さんのように、それを笑って受けて止めてくれる女性は、ほとんどいません。それは麻美さんが、これまである程度の恋愛経験を積んできた大人の女性だからできたことです。
男性のみなさんには、お見合いや交際期間中の言動には、くれぐれも注意していただきたいですね。
ただ、男性からのとんでもない発言を許せるか、許せないかは、その男性を好きかどうかにもかかっているかもしれませんね。また、そこも男女の相性なのでしょう。
鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイト『最短結婚ナビ』http://www.saitankekkon.jp/