収録そのものがリスクだらけ
新型コロナに詳しい『KARADA内科クリニック』の佐藤昭裕院長によれば、
「コロナは発症する48時間前から、他人を感染させるリスクが急激に上がります。山口さんは8月24日に症状が出始めたということですから、2日前の22日以降に収録があったとしたら、黒柳さんは“濃厚接触者”として、かなり感染リスクが高かったと思います。逆に、48時間より前であれば、他人を感染させる可能性はほとんどないと言っていいでしょう」
件の収録は48時間よりも前だったようで、テレビ朝日は「番組内で濃厚接触者はいない」とすぐさまコメント。ひとまずは安心といったところだが、局内では「それだけではすみそうもない」という声も出始めているという。
「『徹子の部屋』自体の収録をしばらく休止にする検討もされ始めている、というんです。『徹子の部屋』は今年3月末から6月上旬まで2か月半もの間、コロナで収録を中断していましたから、もしそうなれば今年2度目の中断、休止ということになります」(別のテレビ朝日関係者)
なぜ再休止なのか? いうまでもなく、今年8月で87歳になった黒柳の身体を心配しているからだ。
そもそも局側、そして『徹子の部屋』スタッフは、コロナが急拡大し始めた当初から黒柳の感染リスクを考えて、いち早い対応をとっていた。
「緊急事態宣言に先駆けて、3月末には“収録中断”の決断をしました。“ゲストとおしゃべりする”番組ですから、飛沫感染のリスクが常につきまといます。来年“米寿”を迎えるとは思えないほどお元気な黒柳さんですが、年齢を考えれば、収録そのものが感染リスクだらけでしたから」(前出・テレビ朝日関係者)
前出の佐藤院長も「高齢者のコロナ感染は重症化しやすい」と断言する。
「いちばん怖いのは、やはり死亡率です。春の第1波のころと比べて現在の第2波は“死亡率が低い”といわれていますが、75歳以上ではそんなことはありません。25%と依然高いままなんです」
コロナ感染拡大が落ち着きを見せたことで、番組収録は6月8日に再開したが、それにあたっても“黒柳さんを守る”ことが最優先事項だった。