デビュー15周年
ブレイク、そして現在
自分の居場所を模索していく本作。俳優人生の中で、自分の居場所について悩んだことは?
「仕事がないときは“需要ねーな”とは思ってましたね。とはいえ、そのころも、いろんな演劇はやらせてもらっていたので、“舞台が自分の居場所”と思ってたりもしてました」
ブレイク前、俳優をやめたくなったことは?
「いっぱいありましたよ。でも詰まるところ、自分が何をしたい人なのかと考えたときに、やっぱり“面白いもの作りたい人”。じゃあ、頑張るしかねーな、みたいな。仕事がない分、自分と向き合う時間はいっぱいあったので、自分を見つめ直していましたね。それは、人としての体幹がだんだんとしっかりしてくるような時間だったように思います」
'05年に俳優デビューし、今年は満15周年だ。
「デビュー作の『七人の弔い』('05年)を撮っていたのはその1年前。明確なデビュー記念日があるわけではないので、何でもいいやって思っちゃいますけど(笑)。積み上げた数字にあんまりピンとくるタイプじゃなくて、自分の年齢もたまに忘れるくらい(笑)。節目に無頓着なので、取材者泣かせなところはありますね」
キャリアを重ね、人気も得た。今後は、どんな俳優像を思い描いているのだろう?
「これからも、楽しい仕事をして、楽しませられたら。それくらいしかないかな?」
甘くてフワフワしていそうだけど、芯がある。まさにマシュマロのような魅力こそ、中村倫也の強みなのかもしれない。
『人数の町』
9月4日(金)新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
(C)2020「人数の町」製作委員会
スタイリング/戸倉祥仁(holy.) ヘアメイク/Emiy
衣装協力/Children of the discordance(STU
衣装協力/Children of the discordance(STU