親バカは、親子の絆を強める
東の父である故・東八郎さんの命日のブログには、妻と娘とのこんなやりとりも。
《今日は父八郎の三十三回忌。安さまに「お墓参りに行ってくる」と伝えると、「おめでとう!」「いやいや命日だから……」「いくつになったの?」「だから誕生日じゃないって」
うた様に、お墓参りに行ってくると伝えて、スマホの動画ボタンを押すと、
「八郎じぃじ! いつもありがとう! パパが行くからね 今度行く時は、うたちゃんも行くからね バイバイ!」だって。……天才!! 急にこんなことが言えるなんて……安さまとは大違い》
ここまで開けっ広げな娘自慢は度が過ぎるのでは?
ところが、「Allabout」子育てガイドで家庭教育専門家の田宮由美さんは「親バカは大賛成」と話す。
「親バカはマイナスなイメージがありますが、親子の絆を強め、子どもの能力や心の発育によい影響を与えるんです。ただ、方向性を間違うと、子どもをダメにする親バカになるので注意は必要ですね」
田宮さんによると、「ダメな親バカ」は、他人に迷惑をかけるケースだ。
「わが子が運動会で1位にならなかったから、“もう1度やり直してほしい”と言いだしたり、わが子の写真を撮るために競技中に強引に入り込んだり……。あと、コンビニなどで店内を子どもが走り回って人にぶつかっても、子どものほうに“痛かったでしょ。大丈夫?”なんて言っちゃう親。修学旅行や遠足についていく親もいる。これは健やかな成長を阻む親バカです」
東のように、娘を「~様」と呼ぶのは大丈夫なのか。
「子どもが幼い時期にSNSに書き込むなら、さほど問題はないです。大きくなった子ども本人をそう呼ぶと、自分は特別で偉いんだ、と勘違いすることもあるので、注意すべきですね」(田宮さん)