佐藤健、沈黙の裏で見せた男気
三浦さんの不在は、ドラマを特別なものにしていた。
「最終回は、みんなで三浦さんの帰りを待っているという展開なのですが、ドラマと現実が重なって見えるんです。両親を演じた草刈正雄さんやキムラ緑子さん、そして松岡さんが、三浦さんへの思いを語っているみたいでした。まるで彼の追悼番組のようでもありましたね」(前出・テレビ誌ライター)
ドラマ終了後も三浦さんに対する悲しみのメッセージが多く見られる中、ひとり沈黙を続けている人物がいる。
「三浦さんの親友であるはずの佐藤健さんは、いまだに公式コメントを出していないんです。ナイーブな問題ですし、今のご時世、何かコメントを出してもネガティブにとらえて非難する人がいるので、気持ちはわからないでもないんですが……。一部では“冷たいんじゃないか“という声もありますね」(スポーツ紙記者)
三浦さんと佐藤は、長い間俳優として競い合いながら友情を深めてきた。
「'08年に放送されたTBS系ドラマ『ブラッディ・マンデイ』で共演。同じ事務所で年も1歳しか違わないということで気が合い、お互いを“春馬““健“と呼び合う間柄になりました。プライベートでの交流が高じて、一緒に世界を旅するDVDまで製作されたほどです」(同・スポーツ紙記者)
彼らの交流は、最近も変わらず続いていた。
「アミューズはファン感謝祭として若手俳優たちによる歌とダンスのライブイベント、通称“ハンサム“を毎年行っているんですが、'19年末に開催されたイベントでも2人は共演。
メインビジュアルの撮影の際はツーショット写真も撮り、空き時間は楽しそうに世間話をしていたそうです」(ワイドショー関係者)
深い絆で結ばれていただけに、三浦さんの死を知ったときも、真っ先に駆けつけたのは佐藤だった。
「新作映画の撮影中のため宮城県にいましたが、知らせを聞くとすぐに東京に戻って三浦さんと対面しました。その翌日にクランクアップを控えていたんですけどね。ひそかに別れを告げた佐藤さんは、再び新幹線に飛び乗って宮城県へと戻ったそうです」(同・ワイドショー関係者)
三浦さんの遺作である『カネ恋』の放送開始日には、ファンに向けてメッセージを伝えていた。