狙い目は、発行枚数1万枚以下
続いては、小銭をチェック!
「硬貨は発行枚数の少ない年号のものがプレミアムに。例えば、1円玉は年に1億枚ほど造られる年もありますが、令和元年は50万枚程度しか発行されなかったため価値が上がりました。
平成23年~平成25年の1円玉・5円玉・50円玉は『ミントセット』(造幣局発行のケース入り貨幣セット)として販売するためだけに造られたため、発行枚数が極端に少なく、価値が高騰。普通だったら市場に流通していないはずのものですが、コレクターが手放したものが出回り、おつりなどで手にすることもありえます」
5円玉、50円玉のエラーコインも、レアながら意外と見つかる可能性がありそう。
「見つけて、売りたいときは、お小遣い稼ぎ程度ならヤフーオークションが手軽。価値が高いものは、コイン商のオークションに出品するか、買い取りを依頼するといいですね」
伊藤さんは、「海外のコインや記念硬貨にも、ぜひ注目してもらいたい」とも。
「イチオシは、2019年に発行された、『ウナとライオン』の金貨と銀貨。これは、“世界一美しい金貨”との異名をもつ、1839年にイギリスで発行された金貨の復刻版。オリジナルは世界に400枚しかなく、現在、1億円以上の値がついています。今年7月、復刻版の銀貨を適正価格の12万円で手に入れたのですが、その後なぜか人気が急上昇。今、40万円前後にまで上がっていて、やったー! と思いました」
海外のコインは世界中にコレクターがいるため、人気が出ると取引価格が急に跳ね上がることもあるのだとか。
「日本の記念硬貨では、47都道府県ごとに発行された『地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣』の岩手県のコインが、“世界で最も美しい貨幣”賞を受賞したことで、価値が上がっています。販売価格は6000円ぐらいでしたが、今は5万円ほどで取引されているようですね」
記念硬貨を持っているという人は、今の相場を調べてみると思わぬ高値の可能性も。
「記念硬貨はアニメとコラボしたものなど、多くの種類が発行されていて、続々と新しいものも登場しています。今後プレミアがつくのを期待して購入するなら、発行枚数が1万枚以下のものが狙い目。
抽選で倍率が高いものほど、高値がつく可能性があります。これはあまり教えたくないのですが(笑)、造幣局のメールマガジンに登録するといいですよ。販売情報などが楽に手に入ります」