日本中を虜にした松居一代劇場

 そして、岩井さんと心之さんのふたりが「久しぶりに沸き立った」と絶賛したのが、一連の松居一代騒動だ。2016年に当時の夫・船越英一郎との別居報道が流れると、それまでのおしどり夫婦のイメージが崩壊。船越を「バイアグラ100ml男」と呼び連日、動画をアップしていた。

「松居さんは、いまどうされているのか気になりますね。ただ、あまたいるプッツン芸能人のなかでも、松居さんはお金を稼げるタイプの人なので生活に困窮していなさそう。私は、石原真理子さんを心配しています。ブログを見る限り、いろいろと不安定そうなので……」(岩井)

 あまり衝撃を受けないという心之さんも、松居一代劇場には心を奪われたとか。

「動画に鬼気迫るものがあって、すごく面白かった(笑)。男女のいざこざを超えた、彼女の独壇場でしたね」(心之)

 そこで『松居一代ブログ』を確認してみると、10月12日には“ミートソースのパスタとパンプキンスープを食べた”という内容のブログが投稿されていた。どうやら息災のようだ。

あまり衝撃を受けなくなったのかも

「ネットがある現代と昔では“衝撃”の度合いがまったく違いますよね」

 そう語るのは、作家としてはもちろん、テレビコメンテーターとしても活躍する岩井志麻子さん。

「ネットがない時代のスターは、プライベートがまったくわかりませんでした。世に出る逸話は、勝新の豪傑エピソードのようなものばかりで、近づきがたいイメージがとても強かった。でも、ネットやSNSが普及した今、芸能人はかなり身近になった印象があります」

 報道よりも先にネットで噂が広がり、価値観も多様化している現代。衝撃を受ける機会は格段に減っているのかもしれない。

「今、日本でもっともミステリアスな人は二代目引田天功くらいだと思います。本人もミステリーですが、金正日にストーカーされてたとか、ミッキーマウスの人形がすり替えられていたとか、起きる事件も謎だらけ。衝撃とは違うけれども、あれくらいミステリアスな存在がいてもいいですよね」

 衝撃を受けにくくなった現代、最後の砦はプリンセス天功?