当の『ワイドナショー』の報道は?
この発言内容そのものは非常に正論で、SNSでも賛同の声が多く見られたものの、当の『ワイドナショー』が事件を紹介した際はどうだったかというと……。
「某駅(番組では実在の駅名)前の映像からカメラが引いて、そのままタワーマンションを映すという、もうそのものずばり場所が特定できる映像を流してたんです。
警察が捜査中であることを示すためとはいえ、入り口付近の道路やエントランスも映ってしまっていて、マンションの外観も下から上までガッツリ映していた。まさに、松本さんがダメ、と指摘したそのものの報道の仕方だった。これはマズいですよね……」(女性誌記者)
『ワイドナショー』は生放送ではなく、基本は前日収録の番組。それだけに、松本の発言を汲むならば、現場の具体的な場所を紹介するのではなく、イメージ映像で済ませるべきだったのではないか、と指摘する声もある。
「ゲストの発言についても、同じことが言えますね。何か失言があったとしても、編集の段階でカットすることができるのが、収録であることのメリット。しかし、今回は武田鉄矢(71)のどうかと思う暴論が、そのまま放送されていた。明らかにマズいと思われる発言だったんですが……」(前出の女性誌記者)
問題となったのは「学校の皆勤賞は不要か」という話題だった。コロナ禍でより拍車をかけている論争だが、「どんなときでも1日も休まないのはエラい」という風潮に対して、「体調が悪ければ無理せず休む大切さを伝えたい」という意見と、賛否両論がある。
「これについて武田は“学校っていうところは、成績以外にいろんなことで褒めてくれるっていう喜びがあるから頭の悪い子も明るく通えるんじゃないですかね”と指摘したんです。
子どもが明るく通えるに越したことはないし、皆勤賞のメリットに“成功体験を得られる”というのがあるわけですが、頭の悪い子、という発言はちょっと……しかも、その後の発言はさらに首をかしげざるをえなかった」(前同)